Siriを使えばApple Musicが月額480円に 破格の「Voiceプラン」提供の背景とは

ユーザの増加と囲い込みを狙う施策か

 通常プランのおよそ半額にて提供されるVoiceプランは、Appleにとっては収益性の低いプランともいえる。それでもなぜこのような廉価なプランを投入したのかといえば、それはApple MusicとSiri、そしてそれらをシームレスに提供するAppleのエコシステムへのユーザーの囲い込みが狙いだろう。

 音楽配信サービスではSpotifyが今年10月時点で1億7200万人の有料メンバーを数えており、Apple Musicの5500万人(想定)を大きく引き離している。また音声アシスタントの分野でも、AppleのSiriは米Googleの「Google アシスタント」やAmazonの「Alexa」など、強力なライバルとの競争を強いられている。

 操作をSiriに頼る点はかなり癖が強いが、今回のVoiceプランはバーゲンプライスともいえる価格設定だ。新規登録なら3カ月の無料トライアル期間も用意されているので、Apple Musicに興味があるなら試す価値はあるといえそうだ。

(画像=Apple)

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