次の「じゅんや」となるか? 食欲をそそる投稿が海外でも話題の炭火倶楽部とは

 炭火倶楽部という、炭火で食べ物を焼いた動画を中心に投稿しているTikTokアカウントが、総フォロワー数470万人と人気だ。その人気は日本国内だけではなく海外にも広まっており、動画のコメント欄をみると、全体の半分以上が外国語で寄せられている。驚異のスピード感で、YouTubeのチャンネル登録者数1000万人を突破したじゅんやを筆頭に、国境を超えたファンを獲得している動画クリエイターの勢いが凄まじい。言葉の壁を超えて視聴者を獲得している炭火倶楽部の魅力に迫る。

 炭火倶楽部の動画は基本的に、食材を調理しているところから始まり、「じゃ、いただきます!」と挨拶をして、熱々の食材を美味しそうに食べる。炭火で焼いた食材を美味しそうに食べるこの動画スタイルそのものが、炭火倶楽部の魅力と言える。

[【毎日炭火生活14】Everyday Charcoal Life14]

 同じ肉や野菜を食べるにしても、ガスよりも炭火を使って調理した方が美味しいと感じたことがある人は少なくないだろう。しかし、炭火で調理をするには、炭火を使える環境を確保したり、毎回炭を起こしたりと簡単ではない。そのため、炭火で焼いた食材を食べるという貴重な体験を共有してくれる炭火倶楽部の動画は、過去に炭火をした経験を思い出し、視聴者を楽しい気持ちにさせてくれるのではないだろうか。その証拠に、動画には「美味しそう」「お腹空いた」などのコメントが残されており、視聴者の食欲を増大させていることが分かる。

 しかし、彼の魅力はこれだけではない。炭火生活を極めた炭火倶楽部は、美味しそうな肉や野菜だけではなく、本来炭火で焼かないであろうものまで焼いてしまう。ハロウィンの日にはカボチャの形をした和菓子を焼いてみたり、スイカバーを焼いてみたり。ついには、水風船を焼いてそれを噛んでみたり。このように、食欲を誘う投稿だけではなく、視聴者がついコメントでツッコミを入れたくなるような動画を投稿することで、視聴者との距離を縮めている。

 炭火倶楽部が日本人だけではなく外国人からも注目を集めているのは、文化に違いはあるものの、食べるという全世界で共通している習慣に働きかけているからではないだろうか。また、この食文化の違いこそが、外国人からの興味をさらに引き付けているのかもしれない。その証拠に、動画のコメント欄では、調理した食べ物に卵黄をのせて食べる彼に対して、疑問を抱いているコメントもいくつか見られる。

 さらに、彼の動画の魅力である、炭火で焼いた食べ物を美味しそうに食べている姿や、炭火で焼くものの選び方は、言葉がなくてもある程度伝わる。そのため、海外からのファンも獲得でき、結果的に多くのフォロワー数の獲得に繋がっているのだろう。

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