2021年ティーンが選ぶトレンドランキング発表 YouTubeとTikTokを中心にティーンのトレンドが誕生

 株式会社マイナビが運営する、ティーンのマーケティングやリサーチを行う「マイナビティーンズラボ」は、「2021年ティーンが選ぶトレンドランキング」を発表。本ランキングは、2021年に流行した「ヒト・コト・モノ・コトバ」の4ジャンルについて、13〜19歳の女性 1,176名のアンケート回答から集計された。

 2021年のティーンのトレンドは、特に「YouTube」「TikTok」での拡散をきっかけに話題となる傾向となった。この流れは2021年上半期トレンドランキングから顕著に見られるようになり、ティーンのトレンドはこのふたつのSNSを中心に生まれていると言える。

 また、TVを中心に活躍するタレントがYouTubeへ進出し、一方 YouTuberやTikTokerのTV進出が活発になるなど、SNSとTVの距離が縮まったことで「TVとSNSの相互波及」も起こった。タレントやインフルエンサーの情報発信手段が多様化していることがうかがえ、その結果が今年のランキングにも反映されている。 

【ヒト篇(TOP3)】

1位:なにわ男子(28.7%)
10月にグループの単独YouTubeアカウントを開設。チャンネル登録者数はすでに56.3万(11月15日時点)を記録。11月12日にはメジャーデビューを果たした。メンバーの道枝駿佑は10月からスタートしたドラマ『消えた初恋』(テレビ朝日系)で目黒蓮(Snow Man)とW主演を務めるなど、個人での活躍にも注目が集まっている。

2位:コムドット(25.9%)
「地元ノリを全国ノリに」「放課後の延長」をスローガンに活動している男性5人YouTuber。チャンネル登録者数は250万人を越えた。11月に発売されるファッション誌『ViVi』1月号では、YouTuberとしては初の表紙を飾ることも決まっている。

3位:山田裕貴(15.6%)
「コト」部門1位の映画『東京リベンジャーズ』の龍宮寺堅(ドラケン)を熱演。また、同じくランクインしているドラマ『ハコヅメ』(日本テレビ系)でも三浦翔平演じる源との“モジャツン”ペアの「ツン」こと山田武志を演じるなど、多くの話題を集めた。

【コト篇(TOP3)】

1位:東京リベンジャーズ(37.1%)
2017年より『週刊少年マガジン』(講談社刊)で連載中の人気漫画。2021年4月にTVアニメが放送されると、瞬く間に話題となり、作中のキャラクターを「推す」ティーンが急増。また、北村匠海主演の実写映画は興行収入43.8億円(2021年9月末時点)を突破した。

2位:ドラマ『ドラゴン桜』(21.8%)
2005年に放送された前作の15年後を舞台にし、初回からTwitter“世界トレンド1位”を獲得。今作は高橋海人(King&Prince)をはじめとする若手キャストが出演したことで話題に。最終回では前作の出演者との新旧・東大専科豪華共演というサプライズ演出に、Twitterを中心に歓喜の声が続出した。

3位:「Butter」BTS(20.7%)
グローバルスーパースターBTSが5月21日に世界同時リリースした英語曲。全米シングルチャート「Billboard Hot 100」にて発売初週から7週連続1位を獲得し全世界で大ヒットとなった。TikTokやYouTubeなどで“踊ってみた動画”が拡散されたことでも話題に。

【モノ篇(TOP3)】

1位:マリトッツォ(41.6%)
丸いブリオッシュ生地に生クリームを挟んだイタリアンスイーツ。たっぷりの生クリームを挟んだ滑らかな断面が「映える」とティーンを中心に話題となりSNS上で数多く投稿された。苺やピスタチオを組み合わせたシンプル且つ華やかな見た目も人気の要因に。

2位:SHEIN(30.5%)
中国発ファストファッション通販サイト。「韓国ファッションがプチプラで買える」とTikTokを中心に話題に。驚くべきは品数の豊富さと価格帯で、アクセサリーは100円以下、トップスでも2,000円以内で買えるものが多数。新作が毎日入荷される点も、トレンドのサイクルが早いティーンから支持される理由のひとつ。

3位:97%(25.4%)
フリュー株式会社からリリースされた最新プリ機。韓国のトレンド“クアンク”(着飾っているようで着飾っていないという言葉の略語)が機能に取り入れられており、自然な抜け感で「プリなのにやり過ぎていない」と好評を博しInstagramを中心に瞬く間に広まった。

【コトバ篇(TOP3)】

1位:ひよってるやついる?(50.1%)
「コト」部門1位『東京リベンジャーズ』に登場する最強不良グループ・東京卍會の総長・マイキーこと佐野万次郞のセリフ。作中では仲間に発破をかけたり鼓舞する言葉として使われているが、あまり馴染みのないフレーズなことからTikTokで使われだし、友達との会話などで使用するティーンが続出。

2位:ここ舞香ん家だから(27.8%)
2019年7月のバラエティ番組『しゃべくり 007』(日本テレビ系)にゲストとして出演した山本舞香が、エピソードとして話した兄の彼女に対して放ったセリフ。TikTok上の音源として今年の5月ごろから使用され、山本舞香本人も動画を上げたことで話題となった。

3位:顔面大優勝(20.3%)
顔が1番かっこいい、美しいヒトやキャラクターを表す時に使うフレーズ。アイドルファンやアニメファンの間で推しを表すときに使われ、TwitterやTikTokで話題となった。最近ではペットなどに対しても使うティーンがみられる。

※高橋海人の「高」は「はしごだか」が正式表記

■マイナビティーンズラボ「2021 年ティーンが選ぶトレンドランキング」概要
調査方法:『マイナビティーンズ』メンバー213 名よりフリーアンサーで抽出したワードの中から、JK 編集部が4つのジャンルごとに30項目をピックアップ。その中から『マイナビティーンズ』会員に複数選択式アンケートを実施。
回答数:13〜19歳の女性1,176名【複数選択式】
調査期間:2021年10月8日〜10月27日

※ トップ10をはじめ、ランキングの詳細はサイトで公開中
https://teenslab.mynavi.jp/column/trendranking2021/

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