『イカゲーム』のカルメ焼きを作った職人の動画も カルメ焼きがTikTokやYouTubeで流行っている理由
Netflixで人気の韓国ドラマ『イカゲーム』。その影響はNetflix内だけにはとどまらず、YouTubeやTikTokでも新たなバズを起こしている。TikTokでは、イカゲームで使用されている「무궁화 꽃이 피었습니다(だるまさんが転んだ)」という音声をアレンジした音源が流行っており、それに合わせて踊る人が続出。さらに、イカゲームで開催されたカルメ焼きを使った型抜きの影響か、カルメ焼きを作ったり、型抜きをする動画が多く投稿されている。
YouTubeには、イカゲームのカルメ焼きを実際に作ったという職人の動画もアップされている。イカゲームでは数々のゲームが開催されていたのにも関わらず、なぜカルメ焼きが流行っているのだろうか。
(1)懐かしさ
流行っている理由の一つは、カルメ焼きや型抜きに対する懐かしさにあるのではないだろうか。縁日など祭りの屋台で、型抜きを見たことがある人も少なくないだろう。カルメ焼きではないが、砂糖でできたピンクや水色をした長方形の板に、生き物や植物、食べ物などがかたどられた駄菓子で、型抜きが成功すると豪華な景品がもらえる。また、カルメ焼きは理科の教科書に載っているようで、学生のころ、実験でカルメ焼きを作ったという声もある。このように、過去にカルメ焼きや型抜きを体験したり見たりしていた人にとっては、懐かしさが魅力に映っているのではないだろうか。
(2)手軽さ
カルメ焼きの材料は砂糖、水、重曹といたってシンプル。火から離すタイミングが重要なため、少し難しさはあるものの、比較的手軽に作れる。イカゲームに登場したゲームは、めんこやだるまさんがころんだ、綱引きなど、一人ではできないものがほとんど。しかし、カルメ焼きを使った型抜きは一人で作り、楽しめる。そのため、多くの人が真似をしたいと動画を視聴、投稿することで、流行りに繋がったのだろう。
(3)つい見てしまう仕上がりと調理過程
イカゲームでは、丸、三角、星、傘の4種類のカルメ焼きが出てくるが、用意する型次第では、様々なカルメ焼きを作れる。この動画では、うさぎやひよこ、チューリップの型を使っており、可愛いカルメ焼きができあがる。砂糖が溶けるまでや重曹を入れて膨らんでいくまでなど、完成するまでの過程も新鮮で、動画が流れてくるとつい最後まで見てしまう人もいるのではないだろうか。
一方、YouTuberのばんばんざいの、イカゲームで開催された型抜きを再現した動画は、視聴者も存分に楽しめる内容になっている。メンバー3人で、イカゲームのユニフォームになっているジャージを着てカルメ焼きを作ったあと、ゲーム会場の公園へと移動。そこで、イカゲームを運営している、丸、三角、四角の仮面を被った赤いオーバーオールをきた人物まで登場する。そんな状況で、ばんばんざいのメンバー3人は、罰ゲームを避けようとカルメ焼きを舐めたり、ライターで針を炙ったりしながら楽しそうに型抜きをしている。この動画には、面白いというコメントが多く寄せられており、イカゲームを見てない人でも楽しめる。
YouTubeやTikTokなどSNSでたびたび見かけるカルメ焼きは、イカゲームの影響とカルメ焼きが持つ懐かしさや手軽さ、つい見てしまう仕上がりと調理過程が理由で流行っているのだろう。このように、SNSでカルメ焼きやイカゲームの音源などが流行ったことが、イカゲームの盛り上がりをさらに大きくしたのではないだろうか。