20周年を記念して公開された、初代iPodのプロトタイプが“ダサすぎる”わけとは?
macOSとiOSのソフトウェア開発企業・Panicは、iPodの発売20周年を記念して、オリジナルのプロトタイプを公開した。
しかし公開されたデバイスは、われわれが知る初代iPodとは大きくかけ離れている。iPodより何倍も大きい、黄ばみを帯びたプラスチックケースのようなものに、スクロールホイール、ディスプレイ、そして、UP、DOWN、LEFT、RIGHTと書かれた4つのボタンが備わったデザインだ。
iPodの発明者、トニー・ファデル氏の投稿によれば、これはデバイスが完成する前に仮に作ったプロトタイプで、発売前に本物のデザインが漏洩するのを防ぐためのものだという。サイズ感やボタンの位置を外部に漏らさないために、あえて不格好な設計にしたようだ。
過去には第二世代のiPod classicのプロトタイプや、iPod Touchのプロトタイプが公開されているが、これらはほとんど製品版に近い仕様のようだ。このことからも、元祖iPodがいかに厳重に守られていたかがわかる。
また1つ、Apple製品の歴史が紐解かれることとなった。
(画像=Panicより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://panic.com/blog/a-prototype-original-ipod/
https://www.theverge.com/2021/10/25/22744761/apple-ipod-prototype-original-design