シトロエンが組み合わせ自在のEVモジュラーを公開
車両開発の合理化を図るため、複数の自動車メーカーが、EVスケートボードのプラットフォームを共同開発している。そんななかフランスの自動車メーカー、シトロエンは、さまざまな車両に応用できる「Citroën Skate」のコンセプトを公開した。
これは用途に合わせてカスタムできるEVモジュラーで、専用車線での自動運転用に設計されている。同社は、この車両が導入されれば、都市部の交通渋滞が少なくとも35%改善される可能性があるとしている。
モジュラーデザイン(多様な使われ方を想定した互換性のある設計)により、基本シャーシ(スケートボード部分)をベースに、自在なカスタムが可能だ。今回公開されたサンプルでは、3つの使用例が示されている。1つは2〜3人で乗車できるラグジュアリーな移動用モデルで、2つ目は、カフェテラスのような植物があしらわれた、公共交通機関として設計された車両だ。3つ目は、簡易なトレーニングジムの機能を備えた設計となっている。
さまざまなカスタマイズに対応するとともに、快適な乗り心地を追求するため、シャーシには可動式の油圧シリンダーが使用されている。同社はこのモジュラーをオープンソース化するとしており、地方自治体や企業が利用できるようにするようだ。ただ実際に生産されるどうかは未定だという。
このコンセプトが現実のものとなれば、車両の規格化が進み開発の合理性が高まるように思うが、果たして実現するのだろうか。
(画像=GREEN CAR REPORTSより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.greencarreports.com/news/1133812_citroen-skate-modular-ev-concept-urban-mobility-cargo