オンライン会議でカメラがオンだと生産性が低下する? 米大学の研究で明らかに
オンライン会議でカメラオンにしていると生産性が低下するかもしれないことが、米アリゾナ大学の研究者らによる4週間の実験によって明らかとなった。
同大学エラー経営大学院の研究チームの学者、アリソン・ガブリエル氏は、「ビデオ通話では、人々は自分が“見られている”と感じることが多く、自分の表現や、他の人がそれをどのように認識しているかにかなり気をとられてしまう」と説明した。それによって気疲れを起こし、会議でクリエイティブなアイデアが生まれる可能性が低くなるという。そして特に女性や新入社員が、そのプレッシャーを感じやすいようだ。
この問題に対する解決策は、完全にカメラをオフにするのではなく、オン/オフの選択を社員に任せることだという。上司との1対1の会議では難しいかもしれないが、全社的な大規模なミーティングでは、選択の余地を与えるべきだとしている。
また研究結果によると、会議の回数または会議に費やされた時間と、社員の疲労レベルの間には、有意な因果関係はなかったという。それはすべてカメラがオンになっていることに起因したとしている。
昨年オンライン会議がさかんになった当初、オンライン会議スタイルや、バーチャル背景、加工フィルターがSNSで話題となった。それはわれわれが小さな画面の中で必要以上に“見られる”ことに気を取られている証拠かもしれない。
(画像=Unsplashより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/09/02/new-study-turning-off-cameras-in-virtual-meetings-boosts-productivity.html
https://psycnet.apa.org/fulltext/2021-77825-003.pdf