イタリア発の「マイクロRV」は米国で覇権を握れるか 高まるキャンピングカー需要を狙う

 イタリアのキャンピングカーメーカー、Wingammは今年の秋、コンパクトサイズの「OASI 540」を米国でリリースする。これまで米国ではあまり見られなかったこのサイズのキャンピングカーは、市場に受け入れられるのだろうか。

 Wingammは「OASI 540」を、“マイクロRV”と表現している。RVはRecreational Vehicleの略で、休暇を楽しむための車だ。

 同社CEO、ロレーナ・トゥーリ氏は、「昔から、ファミリー向けのコンパクトなヨーロッパ式キャンピングカーを、米国の市場に持ち込むことを計画していた」と語っている。そして約2年前にTM Motorhomesのトニー・ダイアモンド氏と面会したことを振り返り、「トニーは、米国人のライフスタイルや旅行欲と、Wingammが参入する余地のあるコンパクトRV市場とのギャップに非常に関心をもっていた」といい、ここから計画は本格的にスタートしたという。

 Wingamm車は曲線的なグラスファイバー製のモノコックを採用しており、多くのキャンピングカーのように運転席とキャビン部分に継ぎ目がなく、すっきりとしたボディを実現している。

 「OASI 540」のインテリアを見てみよう。“マイクロ”な分、常設のベッドスペースは省略されており、天井部分に折りたたみ式のリフトアウェイベッドが搭載されている。ベッドを使わないときは収納しておくことで、L字型のソファに回転式のダイニングテーブル、運転席の回転シートを合わせたリビングスペースが確保できる。

Wingammより
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インテリア(昼間のイメージ)|Wingammより
インテリア(夜のイメージ)|Wingammより

 米国での販売価格は135,000〜145,000ドル(約1480万〜1600万円)と、コンパクトサイズのキャンピングカーとしては割高な印象だが、すでに3500を超える問い合わせがあったといい、注目度は抜群のようだ。イタリア生まれの“マイクロRV”は、需要が高まる米国市場で覇権を握ることができるのだろうか。

Wingammより

(画像=Wingammより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.wingamm.com/us/
https://newatlas.com/automotive/wingamm-oasi-540-micro-rv-united-states/

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