Pinterestの「ヘアパターン検索」導入 5億点を超える画像から自分に合ったヘアスタイルが探せるように

Pinterestが最新のヘアパターン検索を導入

 ビジュアル探索ツールのPinterestは、包括的なビューティー検索の最新の機能拡充として、 ヘアパターン検索を導入した。

 プラットフォームの5億点を超える画像からヘアパターンの画像を検出し*、コンピュータービジョンを活用したオブジェクト検出は、プロテクティブ、スパイラル、カーリー、ウェーブ、ストレート、スキンヘッドの6種類のヘアパターン別ヘアスタイル検索を可能にした。 

 この新しいテクノロジーは、Pinterestの業界初の包括的なプロダクト機能として2018年に導入された肌色選択機能に基づいている。 今回のアップデートは、テクノロジー界における包括性を大幅に前進させるとともに、自分の髪質に合うヘアスタイルを簡単に見つける方法を求めていた数百万人のユーザーの要望に応えるものとしている。

 Pinterestでは過去1か月だけで、1億2000万件を超えるヘアスタイル検索が行われ、50億件以上のヘアスタイルに関連するピンが作成された**。さらに、Pinterestのヘアスタイル検索では、 たとえば「ナチュラルヘア ツイスト プロテクティブ」(検索数:15 倍)や「ボリュームのあるウェーブヘアに合うヘアカット」(検索数:13 倍)など、個人の髪の特性に合わせたキーワードが上位になっている***。

 Pinterestのインクルーシブ・プロダクト担当責任者のAnnie Taは今回のアップデートについて「Pinterestのインクルーシブ・プロダクトチームのミッションは、すべての人に『Pinterest は自分のための場所』だと感じてもらうことです。ビジュアルディスカバリープラットフォームとして、 Pinterestには当社が開発するプロダクトを通じて人種の表象方法を改善する機会と責任があります。 それが、画像からヘアパターンを特定するためにコンピュータービジョンテクノロジーを利用したヘアパターン検索を開発した理由です。この機能の導入により、テクノロジーの社会貢献への活用を実現し、人種に関係なくあらゆる人が Pinterestで簡単にヘアスタイルのアイデアを探せるようになることを願っています」と述べた。

 AIとプロダクト開発に部門の枠を超えた発想を公平に取り入れるために組織されたPinterestのインクルーシブ・プロダクトチームは、amikaのエディトリアル・ヘアスタイリスト兼グローバル・アーティスティック・ディレクターのNaeemah LaFondのようなBIPOC(黒人、先住民、有色人種)のクリエイターやユーザーと協力して、プロダクトの開発と設計を行ってきた。

 Naeemah LaFondは「この新しいツールは、コーディングの世界における人種平等のための待ち望まれていたマイルストーンです。 自分の髪質に合うヘアスタイルを探すのに長い時間をかけなくて済むと考えるだけで、世界ががらりと変わって見えます。 今後も検索プロセスをさらに改善させる方法を見つけていけると確信していますが、Pinterestと一緒に大きな一歩を踏み出せたことをとても嬉しく思います」と語っている。

 ヘアパターン検索は、 米国、 英国、 カナダ、 アイルランド、 オーストラリア、 ニュージーランドで利用でき、iOSとAndroidの両方で提供される。その他の国には、今後数か月で順次導入される予定である。

* Pinterest 社内データ、グローバル、2021 年 7 月
** 2021 年 6 月 21 日~2021 年 7 月 21 日に行われた「ヘア」というキーワードを含む検索の合計数より算出、Pinterest 社内データ、グローバル
***Pinterest 社内データ、グローバル、2021 年 6~7 月を昨年同時期と比較

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