野村周平&さとうほなみ“夫婦”も示す結婚の「理想」と「現実」 恋愛番組から紐解く新たな結婚観とは?
「結婚=幸せのゴール」だと言う人が減ったのは、いつからだろうか。結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート)のキャッチコピー「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」のように、“幸せになるために結婚する”という世の中ではなくなりつつある。
結婚しなければいけない時代から、結婚したい人がする時代へーー。価値観が大きく変わりつつあるいま、「結婚」をテーマにしたABEMAの番組が話題を集めている。『普通の女子高生だったはずの私が 16才でママになって知ったことは、』(以下、『わたママ』)と、『私たち結婚しました』(以下、『わた婚』)だ。
『わたママ』は、15歳で妊娠発覚、16歳で結婚・出産を経験した現役女子高生モデル・重川茉弥(以下、まや)の日常に密着したドキュメンタリー番組。ABEMAの恋愛番組『今日、好きになりました。』で出会った夫の前田俊(以下、しゅん)とともに、子育てに奮闘する姿がリアルに映し出されている。
彼女たちの子育てを見て感じたのは、“男だから” “女だから”という価値観に縛られていないということ。
1歳の娘を持つママでありながら、学業やモデルとしての仕事をこなしているまや。その間、娘の面倒を見る存在が必要になってくる。正直、両親に預けたりしているのだろうなと思っていたが、まやの母によると「もっと頼ってほしいくらい。全然頼ってこない」とのこと。保育園に入れるまで、夫のしゅんと2人で助け合いながら面倒を見ていたという。
彼女たちは、“ママだから”仕事を休まなければならない、“パパだから”子育てができなくてもいいという概念がなく、同じ立場で娘の子育てをしているのだ。
共働き家庭が増えている現代では、どちらか一方だけが家事や子育てを担うのは難しくなってきている。そうなると、夫婦の助け合いは必須となってくるだろう。彼女たちのように、「○○だから」という固定概念に縛られずに協力し合う気持ちが大切なのかもしれない。