ヒアリの女王を飼育して1年が経つと……海外YouTuberが伝える驚異の"アリ社会”
身近だが、あまり知られていないアリの生態。そんなアリの生態を生き生きと紹介するYouTubeチャンネルがある。アリの飼育キットのオンライン販売や保護・啓蒙活動をおこなう、カナダの団体「アンツ・カナダ」のオフィシャルYouTubeチャンネルだ。チャンネル開設から12年間ひたすらアリについて紹介し続けているそのパッションからは、生半可ではないアリ愛が伝わってくる。彼らの活動や商品は、ディスカバリーチャンネルやアニマルプラネットでも紹介されたことも。
ほとんどすべてのコンテンツがアリに関するトピックを取り扱っているが、多種多様なアプローチの動画を取り揃えている。アンツ・カナダの創始者で、YouTubeの動画制作・ホストを担当するのはミキー・バストス。シンガーソングライター・コメディアンとしても活動している彼が、軽快な語り口で動画を盛り上げてくれる。アリ好きはもちろん、そうでない人も十分に楽しむことができるだろう。
アリの社会とアリが周囲の環境におよぼす影響を再現した「1年後のヒアリの巣」。
チャンネル視聴者のアイデアと、アバターの世界観からインスパイアされた、巨大アクアリウム「エンバー・アイランド」を完成させた投稿者ミキー。
1匹の女王アリと彼女が産んだ卵から新たなアリの群れを育て、エンバー・アイランドに住まわせる。1年間でどのような変化が起きたのだろうか?
こちらが1年後のエンバー・アイランドの様子。すでにいくつかの変化がみてとれるが、細部にフォーカスしてみると想像以上だ。
水槽内で育ったシダやコケは投稿者が植えたものではない。アリのフンや食べかすを肥料にして土の中の種子が発芽したものだという。
この動画では、アリの巣の中の社会をのぞきみることができる。エサのゴキブリの外殻などは、ゴミ捨て場を決めそこに捨てている。またアリは「社会胃」という器官を持ち、エサを巣に持ち帰ることができるそうだ。
再生回数が多い、いくつかの動画は日本語字幕でも視聴可能だ。またFacebookやInstagramにも魅力的なアリの写真が多数紹介されているので、興味のある人はそちらもチェックしてみてほしい。アンツ・カナダの毎週火曜日に更新される。アンツ・カナダとともに、複雑かつ力強いアリの世界へ冒険してみよう。
○アンツ・カナダのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/AntsCanada
○アンツ・カナダの公式Webサイト
https://www.antscanada.com
○アンツ・カナダのInstagram
https://www.instagram.com/antscanada
■日比生梨香子
英国の大学を卒業後フリーライターになりました。山口百恵ファンです。サブカルチャーに関心があります。Instagram/note