「大坂なおみ」を検索すると“ARサーブ”が見られる? Googleが発表した近未来とは
米Googleは開発者向けイベント「Google I/O」にて、さまざまな先進的なテクノロジー、ソフトウェア、そしてサービスを発表した。その中でも3Dオンライン会議やスポーツ選手のAR(拡張現実)表示、そして人工知能によるなりきり会話などが注目された。
相手がその場にいるような次世代会議システム
コロナ禍により、利用機会が飛躍的に増えたオンライン会議。そんなオンライン会議を、Googleは大きく進化させようとしている。
イベントで発表された「Project Starline」は、3Dを活用したオンライン会議システムだ。まず深度の測定が可能な特殊なカメラで参加者を撮影し、3Dデータに変換する。そして遠隔地に設置した特殊なテレビに3D表示することで、まるで相手が目の前に座っているような表示を可能にするのだ。
Project Starlineは現在は実験段階で、Googleのオフィスに設置されている。また年内には顧客企業向けにテストが開始され、5年以内の実用化を目指しているという。
一流プレイを目の前で
Google検索ではすでに検索結果を3Dで表示する機能が搭載されている。動物や商品など対応した画像なら、3D表示を回転させたり、さらにはARを利用して自分の目の前に3Dイメージを召喚することもできる。
そして今回、スポーツ選手によるプレイがこのAR表示機能にくわわった。イベントでは体操選手のシモーン・バイルス、そしてテニス選手の大坂なおみなどが紹介され、大坂が自宅の部屋でサーブをする様子が楽しめる。
このようなAR機能は米Appleも力を入れており、新製品が発表されるとすぐに自宅の机の上などに、iPhoneの画面上でAR表示させることができる。ゴーグルなどが必要なくスマートフォンだけで使えるARは、今後さらに広がりをみせることだろう。