『今日好き 鈴蘭編』最終話ーー「“気になる”から“好き”にはなれなかった」最終告白が予想外すぎる展開に

 運命の告白を直前に、女子から男子への“最後のアピールタイム”に突入した『鈴蘭編』。最終話ではまず、あきら(古野瑛)×あやの(増田彩乃)が2ショットに。2日目のグループ別行動で一気に距離感を縮めた彼らだが、あやのは物言わずとも、あきらの本心に気づいたのだろう。「まりちゃんでしょ?」と、彼がまり(新塘真理)に密かに想いを寄せていることを優しく言い当てる。それでもあきらを喜ばせたいと、お互いが好きな優里の『ドライフラワー』を歌い上げて、“この思い出を忘れないよ”という健気な想いも伝え切った。その精一杯な表情に、彼女の想いを受け止めるだけでなく、真剣に考え直す様子のあきらだった。

 最後の2ショットは、ひろむ(大西大夢)×くるみ(池未来実)。ここで気になったのは、ひろむがくるみだけに意中の相手を絞ってはいながらも、まだ気持ちの整理ができていないこと。というのも、2泊3日の短期間だからこそ、お互いの知らない部分……具体的には、“素の一面を晒せたのか?”という心残りを払拭できていないのだ。これは前回の『春桜編』でも、とあるペアにて見受けられた問題だが、幸いにも当時はカップル成立を果たした。今回の結果はいかに……。

 そんな一抹の不安を覚えつつも、くるみは改めてひろむへの告白を約束。その表情はあくまでポジティブだ。その後、2人が別れて間もなく、ひろむのスマホに思わぬ着信が。すぐにビデオ通話を繋ぐが、電話の主はなんと……いま2ショットを終えたばかりのくるみ。なんでも、ひろむに海の方に歩いて行ってみてほしいのだという。彼が指示された先で見つけたのは、砂浜に埋められたガラスの瓶。なかには、大きなピンクのバラ一輪と一通の手紙が差し込まれていた。

 その手紙を静かに読み込み、何かに納得して微笑みつつも、徐々にぽろぽろと大粒の涙を流してしまうひろむ。結論から述べると、この手紙の内容は最後まで明かされぬまま終わる。だが、手紙を読み終えた後に、彼は何かを決意したような表情を見せていた。ひろむが最後に出した恋の答えはーー。

 そしていよいよ、運命の告白に。まずは、こはる(増田小春)がりと(西澤理人)に想いを伝える。現時点で、りとからは自身の好意に対する“ごめんなさい”を受けているのだが、改めて「りとを選んで、りとと2人で話せたこと、りとを好きになれたこと。本当によかったなって思ってます。これからもたくさんたくさん、りとのことを知りたいです」と、真摯な人柄が伝わる言葉で本心を届けた。

 だが、結果はカップル成立ならず。ただ、大事なのはここから。フラれてなお彼の心中を慮り、笑顔を崩さぬ優しいこはる。またしてもりとにとっての“感謝の人”として彼女の強さと優しさが滲み出ていた。こはるは自身の頭を撫でて褒めてあげたいと言っていたが、本当にそれくらいの称賛を送りたいと思った。なお、りとは現時点で意中の相手であるあやのに告白をされなかったため、この旅での恋は実らぬこととなった。

 また、あきらに告白したのは、あやの。「あきらくんの場を和ませられるところとか、一緒にいてふざけあえるところとか、笑顔とかが日に日に好きになってて、本当に好きだなって」「よかったら付き合ってください」と、最後まで“自然体”での笑顔が輝く。あきらもまた、先ほどの2ショットで心が大揺れなように思えたが、やはりまりの存在感が強かったか。結果は、こちらもカップル成立ならず。しかし、あきらはあやのとの時間を「めっちゃ楽しかった」と振り返った際、“めっちゃ”の部分を強調し、最大限に感情を込めていた。それほど楽しい時間を過ごせていたからこそ、今回は非常に惜しい結果だったといえる。

 続く告白は、まり。その相手は、旅の序盤から想いを通わせていたはるく(小堀遥功)か、あるいは2日目夜からの一発逆転を狙ったあきらか。彼女の向かう先に見えていたのは……凛々しい顔つきに浮かんだ、キュートすぎるフェイスペイントの人物。そう、はるくだ。「今回の旅で、すごい好きになれるのかとか不安だったけど、この3日間、はるくと過ごしてみて楽しかったし、これからも一緒に過ごしたいなって思いました。これからもいい思い出、私と作りませんか?」と、上目遣いで提案する告白は彼女らしくもあり、あまりにもかわいすぎる。

 その言葉を受けて、はるくは「顔、上げて。大好きです、お願いします!」と優しくハグ。見事に一組目のカップル成立を果たした! そこから「オレ、叫んでもいい?」とフリを入れると、「まりが大好き!」と大海原にシャウト。そんな彼の姿を見て「うれしい! まりも大好き!」と、キャロっとした声でまりも答える。なんだろう、優しさに包まれたなら、きっとこんな感じなんだろうな……。

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