2021.05.30 07:00

『ドラ恋～KISS or kiss～』5話ーー直視できない“激しいキスシーン”　「嫉妬」で号泣するメンバーも……

文＝佳香（かこ）

　本番当日のわくは、スーツ姿で、相手を挑発しながら自分や現状に対しても苛立ちを抱えた“悪い男”の顔を覗かせ、またそれがたまらなくよく似合う。観ているこちらが息をするのを忘れてしまうような激しいキスがラストに待ち受けていた。

　モニター越しに見守るメンバーの中で、ののかは堪え切れず泣き出し、席を立ってしまう。もしかすると、いつもとは全く違う大人びたわくの姿に、彼が遠くに行ってしまう気がして、自分の知らない、見たこともない顔をアユリが引き出したことに「嫉妬」したのかもしれない。

　さらに、想像でしかないが、わくが演じる男性が発する「彼氏ができたら俺から離れて、別れたら俺のところに来る。その繰り返しだろ？俺はそんな都合の良い男じゃねぇんだよ」に、自身のここ数日の振る舞いを重ねてしまったのかもしれない。

　同棲ハウス行きを志願し、同棲ハウスではやすと第一印象同士だと明かし合い、気持ちが揺れ動いたにも関わらずわくと他の人とのキスシーンを見て取り乱してしまった。そんな自分が欲張りに思えていたたまれなくなったのか。そして、ともに芝居をした相手が自分の気持ちにとても素直なアユリだったことも、自分の今の状況と相反し、眩しく映ってしまったのではないだろうか。

　お芝居の面でも、今回初めてわく以外の人と組んだののかからすれば、改めてわくの演技の魅力や自身との相性を再確認した瞬間だっただろう。

　本番前日に送ったわくへのメッセージにまだ返信はなかった。撮影を観たあと、一人で“送信取り消し”をするののかの姿が切ない。

　次週、運命の中間告白が待ち受ける。しかも今回は女子が気になる男子を呼び出し、オーディションで公開告白というまたなんとも香ばしい設定だ。

　「その台詞は演技、それとも本気？」――早くも次週が待ち遠しい。