ワクチン普及でディズニーなど“完全復活”の兆し……海外テーマパーク最新事情
新型コロナウイルスによって大きな損害を受けているテーマパーク。東京ディズニーランドとディズニーシーは、昨年2月29日から6月30日まで閉園し、その後も状況に合わせて運営時間の短縮などの対応を行ってきた。
日本では未だ先行きが読めない展開だが、海外のテーマパークは今どのような状況なのだろうか。
米ディズニー、ユニバーサルは、4月にパークを再開
多くのテーマパークを擁する米カリフォルニア州は、ワクチン接種が確認できれば、州外からのゲストでもパークへの来園を許可するとしている。
ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークは、1年以上の閉園を経て、4月30日に再開された。ただ現在のところ入場者は州の住民限定で、人数も世帯当たり3人までとなっている。チケットは事前予約が必要なほか、新たにバーチャル待機列システムも導入された。このシステムを利用すると、アプリで各アトラクションにチェックインすれば、列に並ばずに搭乗することができる。コロナ禍の密を避けるためのシステムが、待ち時間の解消という思わぬメリットを生んだようだ。
米ディズニーCEO、ボブ・チャペック氏は、「パークはすでに来場者数の制限を緩和し始めている。ゲストの数はすぐに増えると思う」と述べている。6月4日にはファン待望のアベンジャーズエリアのオープンも控えており、以前の活気が戻ることを願うばかりだ。
同州のユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは、先んじて4月15日にパークを再開した。現在はワクチン接種の証明書と身分証を提示すれば、州外からのゲストも来園が可能だ。オープンが延期となっていた映画『ペット』の新アトラクションも再開と同時にお披露目となった。
すでに約35%の国民がワクチン摂取を終えている米国。パークの完全復活へ向けては、一歩リードしていると言えるだろう。