コロナで暇。どうせ映画観るなら、コスメ買うなら「支援できるサイト」から

コロナ禍のエンタメは「支援できるサイト」で

 4都府県に発令された三度目の緊急事態宣言により、昨年に引き続き今年のゴールデンウィークも「不要不急の外出」が求められている。

 今年1月、二度目の緊急事態宣言時の主な休業対象は飲食店であったが、4月25日に発令された今回は、より徹底的に人の流れを食い止めるため「1,000㎡を超える施設」の休業が要請された。映画館、美術館、百貨店など数々の娯楽施設が対象となる。

 そもそも度重なる外出自粛によりここ1年で売上を落としていた施設は多く、三度目の緊急事態宣言はさらなる追い討ちとなるだろう。さらに幸か不幸か、これらの施設で消費者たちが得たい恩恵は、動画配信サービスやネット通販などで代替えできるものも存在し、施設を閉鎖することで競合に消費者が流れる状況となってしまうのだ。

 コロナ禍が明けて自由に遊びに行ける世界になった際に、自分の好きな場所が無くなってしまったとしたら。そんな想像を少ししてみて、手軽に観たり買ったりできるサービスではなく、あえて自分が好きな場所、施設に直接貢献できるサービスでゴールデンウィークを楽しんでみてはどうだろうか。

 休業対象施設が発表された際、書店がその中に入っているということに疑問を持つ声がSNSなどで話題となった。これは大阪では対象、東京では対象外との情報の錯綜にて起きたことであり、実際は今回の宣言で書店は対象外となっている(古書店は対象)。

 しかし書店の多くは商業施設内に併設されているものが多いことから、休業せざるを得ない店舗は多々ある。また、地域書店であっても人の流れが抑制されることで、自主的に店を閉めるところもあるだろう。

 トーハンが運営する『e-hon』では、お気に入りの書店を「My書店」に登録し、書籍を買うことでその書店に売り上げが入る仕組みとなっている。宅配にも対応しているため、店が閉まっていても商品を受けとることができるのだ。Amazonや電子書籍にに頼らず、あえて好きな書店の本を楽しむのは、こんな世の中だからこそ贅沢に感じる。

 ミニシアターがコロナ禍の脅威にさらされるなか、「アップリンク渋谷」が2021年5月20日に閉店することを発表した。インディペンデント映画を配給し続け、メジャー映画館では観られないような作品を扱っていたことから、カルチャー好きに愛されていた当施設。みんながみんな知っているわけではないけど、知らなければいけない世界を教えてくれるような映画館だったと筆者は思っているため、悲痛な思いだ。

 今後劇場としては「アップリンク吉祥寺」「アップリンク京都」を存続させていくとのことだが、アップリンクは『アップリンク・クラウド』というサブスクリプション サービスも運営している。月額980円でアップリンクから配給されている作品が見放題となる、ファンとしては有難いサービスだ。ぜひ「アップリンク渋谷」閉店に思いを馳せて作品を鑑賞してほしい。

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