Instagramが13歳未満の子ども向けプラットフォーム開発を検討中 専門家からは批判の声も

 今回の計画について、テック企業専門のリサーチ会社、Barkのチーフペアレンティングオフィサー、ティターニア・ジョーダン氏は、「Facebookや子どもたちにとって最善の方法ではない」としている。 

 ジョーダン氏によると、昨年Barkが実施した調査で、メール、YouTube、FacebookやInstagramなど、30を超えるアプリとソーシャルメディアプラットフォームの20億以上のメッセージを分析した結果、プレティーン(10〜12歳)の45.5%、ティーンの66.3%がうつ病に関する会話をしたことがあると判明した。自傷行為や自殺に関する話題についても同様の数値だという。

 ジョーダン氏は、「いずれのデータも、子どもたちがソーシャルメディアをより多く、または年齢的により早く利用する必要があることを示していない」と述べた。また英国の全英児童虐待防止協会も「Instagramを利用して子どもを標的にした虐待の事例が200%増加した」と報告している。

 子どもたちにとって、必ずしもいい影響ばかりではないSNS。“Instagram for Kids”が実際にリリースされれば、ますます議論を呼びそうだ。

(画像=Pexelsより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.usatoday.com/story/tech/2021/03/18/instagram-kids-facebook-exploring/4757667001/
https://www.buzzfeednews.com/article/ryanmac/facebook-instagram-for-children-under-13

関連記事