中国でClubhouseが流行もすぐに“遮断” つかの間の「言論の自由」に市民は熱狂

 人気沸騰中の招待制音声チャット・ソーシャルネットワーク「Clubhouse」が中国で遮断されたことが2月8日、明らかになった。

タブーを議論するRoomに2千人が参加

 ユーザー数が急増したことで、中国政府がClubhouseアプリへのアクセスをブロックしたと『The Guardian』は報じている(参考:https://www.theguardian.com/world/2021/feb/08/bingeing-free-expression-popularity-of-clubhouse-app-soars-in-china)。

 中国のソーシャルメディアWeiboでは「短期間でもオープンな対話の機会を大事にしよう」といったClubhouseに制限がかかることを予見するかのようなコメントも見受けられたという。

 Clubhouseでは今回、香港や新疆ウイグル自治区での迫害、台湾統一、民主主義といった中国本土でタブーとみなされる議論が行われ、2000人以上の参加者が集まるRoom(部屋)があった。そこでは、漢民族、ウイグル人、台湾人等が自由に意見交換した。これについて「中国のルネサンスだ」と表現する者もいたという。Eコマースサイトでは最大70ドル(約7000円)で招待が販売されていたとされる。そしてネット上が、ザワザワしてきた途端に遮断されてしまった。

 以前には、民主化運動を武力で封殺した天安門事件に関するオンラインイベントがZoomで開催され、中国当局の要請で突然サービスがストップしたことが物議を醸している。

グレート・ファイアウォール発動か

 Weiboでは、ここにきてハッシュタグ「#ClubhouseBlocked」がついた投稿が多く見られたという。中国のインターネット情報検閲システム「グレート・ファイアウォール」によって、ブロックされた懸念があると『BBC』は報じている(参考:https://www.bbc.com/news/technology-55982137)。

 Clubhouseは、多くの中国のアプリとは異なる特徴がある。規約違反があった場合の確認のために一定期間は録音内容を保存しているが、基本的に閉鎖されところにその時にいる人だけ聴くことができるライブでの会話であり、記録は残りにくく管理は極めて緩い。伝統的な寄席は、放送できないような「ここだけの話」があるのが醍醐味だ。そんな臨場感のある空間をインターネット上に作り上げたのがClubhouseだと言えるだろう。