『アイシールド21』手掛ける村田雄介×任天堂×ルビーパーティーの化学反応 『バディミッション BOND』が描く“魅力的なキャラの関係性”
キャラデザや“バディ”というコンセプトに魅力を感じたならプレイの価値あり
キャラクターそのものや、関係性の魅力という部分ではルビーパーティーが持つノウハウが活きているように思えるし、これを引き立てるためのコミック的表現に、村田雄介氏のキャラクターデザインが果たした役割はとても大きい。ゲームとしてのバランスや、関係性描写の温度感など、ルビーパーティー作品のファン層のみならず、より間口を広げるためのチューニングという部分では、任天堂が手を組んだ恩恵も大きいのではないか、と推察できる(この点はあくまで筆者の推察であり確証はないので注意)。
結果として『バディミッション BOND』は、男性キャラクター同士の関係性が魅力でありつつも、ストーリーとゲームとしてのやりがいも両立し、非常にバランス感覚に秀でた作品に仕上がっている。
アドベンチャーゲーム部分を楽しみたい人にとっては会話劇が少々冗長に感じられるかもしれないが、キャラクターデザインや“バディによる事件捜査”という作品コンセプトに魅力を感じた人にならば、老若男女問わずおすすめできるゲームと言える。
体験版も配信されているので、本作が気になっているならば、こちらを先に試してみるの良いだろう。
■小林白菜
ゲームやアニメーション、漫画などを中心に、作品の魅力について紹介する記事を複数のメディアに寄稿。アニメーションでは『プリキュア』シリーズや『アイカツ!』シリーズなど、女児向けの作品を特に好んでいる。
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