ふくれな、丸山礼……美容系YouTuberのプロデュースブランドが支持される理由を考える

 美容系YouTuberふくれなのコスメブランド『CipiCipi』や、若手お笑い芸人として活躍する丸山礼のアパレルブランド『reI’m』など、YouTube上で人気のインフルエンサーによるコスメやアパレルのプロデュースが増えている。彼女たちの作る製品はなぜ支持されるのか。人気の秘密やコラボ商品へ向けられた思いを読み解く。

「可愛くなりたい」という多くの女性の願いを形にする、ふくれなの『CipiCipi』

今まで隠してきた私のすっぴんを見せます。

 ふくれなといえば、チャンネル登録者数138万人を超える人気YouTuberだ。主にメイクやダイエットといった美容系の動画をアップしていて、3年前には「今まで隠してきた私のすっぴんを見せます。」というタイトルで素顔を公開したことでさらに話題の人となった。彼女のコンプレックスは黒目が小さいことで、人前でカラーコンタクトを外すことに抵抗があったが、ありのままの姿をみてほしいと勇気を持って公開した。

 そんな彼女が「コンプレックスを味方に変える」という思いを込めて立ち上げたコスメブランドが『CipiCipi』。美容系YouTuberとして活動している中で研究した"かわいいポイント"を製品にふんだんに盛り込んでいるのが特徴だ。たとえば、泣いているようなウルウルな瞳になるグリッターイルミネーションライナーや、涙袋や二重をナチュラルに強調できるシークレットキワミライナーなどが看板商品で、魔法のように可愛さを仕込むアイテムが評価を得ている。

 「すっぴんが美人とは言えなくても、自分らしく可愛いを育てていくことができる」そんなふくれなのポジティブな気持ちが詰まっている。すっぴんに自信がない女性は多いが、そこから努力して美しくなることの素晴らしさを明るく伝える姿が、10代、20代の女性に勇気を与えているのではないだろうか。

関連記事