3大キャリア新プラン比較から読み解く、auが「Amazonプライム」を取り込んだ狙い

3大キャリア新プラン比較から読み解く、auが「Amazonプライム」を取り込んだ狙い

 2020年12月にドコモとau、SoftBankは新しい料金プランを発表した。政府による価格引き下げの要請を受けたこともあって、ユーザーの関心は高い。

 ドコモからはMVNOにも引けを取らない料金の「ahamo」が発表され、auからはAmazonプライムがセットとなった「データMAX 5G with Amazonプライム」が発表された。最後発のお披露目となったSoftBankは「SoftBank on LINE(仮)」を発表している。

 そこで新しい料金プランから、各キャリアの戦略の違いを考察したい。ユーザーにとって何がメリットとなるのか確認してみよう。

各キャリア新プランの概要

 まずはキャリアそれぞれの新プランを確認しておく。ドコモが発表したahamoというプランは、圧倒的な低価格が特徴のプランだ。

 データ容量に20GBの制限はあるが、料金は2,980円/月しかかからない。契約がオンラインでしかできないためインターネットが不得意な人は難しいが、それでもこの低料金は魅力的だ。

 SoftBankが提供する「SoftBank on LINE(仮)」はahamoに徹底対抗したプランで、サービス内容に共通点が多く見られる。データ容量は20GBで、料金は2,980円/月。契約がオンラインでのみ可能な点もまったく同じだ。違う点はLINEアプリ使用時に、データ容量を使わないこと。詳細はまだ決まっていないようだが、LINE通話とLINEトークが対象となることは、ほぼ決定しているようだ。LINEアプリを使用しているユーザーには朗報と言えるだろう。

 auの新プランデータMAX 5G with Amazonプライムは、従来のデータMAXプランにAmazonプライムとTELASAがセットになったものだ。

 データ容量が無制限で、通常であれば料金は9,350円/月とかなり割高な印象だ。しかし様々な割引を適用することで、3,760円/月まで抑えられる。

 5Gに合わせたプランで、どこでもAmazonプライムなどの動画を視聴できることをメリットしているのだろう。auには他にもNetflixやParavi、FODプレミアムのような、多くの動画配信サービスをバンドルしたプランがたくさんある。

 安さを突き詰めるドコモとSoftBank、サービスを突き詰めるau。それぞれの狙いはどこにあるのだろうか。

ドコモは若い層をターゲットとしたプランに。若者にも扱いやすくなる

 ahamoはサポート体制をできるかぎりそぎ落とすことで、低価格を実現している。このことからネットリテラシーの高い若年層をターゲットとしていることは明らかだ。

 若者にとってみれば、料金プランに色々ついてくるのはわずらわしく感じるだろう。だったらシンプルで料金が安いほうが良い。必要なものがあれば自分で契約できるし、Amazonプライムもそのひとつだ。ドコモには学割プランも存在するが対象年齢は22歳まで。今回学生以外の若年層に対する新たなプランを打ち出したことになる。

 従来プランの「ギガホ」や「ギガライト」で高年齢層をサポートしつつ、ahamoで若年層をさらに取り込む。ドコモは2つの指針から、ユーザーの獲得を目指すつもりだろう。

SoftBankはLINEアプリの利便性を向上することで差別化を図る

 SoftBank on LINE(仮)が、ahamoの対抗策であることは明白だ。MVNOとしてSoftBankの回線を使っていたLINEモバイルが、SoftBankの完全子会社となることで実現した。

 SNSの中でも72.6%の利用率を誇るLINEを取り込んだのは、戦略的にもかなり大きい。ahamoとの差別化ポイントである「LINEがギガノーカウント」では、LINE通話とLINEトークでデータ容量を使用しない予定だ。詳細は未定ということだが、LINEアプリのサービスがどれだけ「ノーカウント」になるか注目したいところだ。

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