名作『カスタムロボ』シリーズの続編はなぜ出ない? ゲームハード転換期の今だからこそ語りたい魅力

 2020年11月のPlayStation 5 及び Xbox Series Xの発売から早くも一ヶ月が経とうとしている。任天堂からSwitchの新型がリリースされるという噂もまことしやかに囁かれており、今はまさにゲームハードの転換期ともいえるだろう。

 ところで、新型ハードが発売するたびに、過去に熱中したゲームの新作が出ないか気になる人はいないだろうか。筆者もその一人で、数あるゲームの中でもとりわけ『カスタムロボ』シリーズの続編を熱望している。そこで、今回は懐かしの『カスタムロボ』シリーズの魅力を語っていく。

ロボットのパーツをカスタマイズして戦うアクションゲーム

 初代『カスタムロボ』は、1999年12月8日に発売されたNintendo 64対応のロボットアクションゲームだ。その後、Nintendo 64やゲームボーイアドバンス、ゲームキューブなどで続編がリリースされている。

 全シリーズ通して、ロボット本体・右腕・左腕・背中・脚部を自由に組み合わせてカスタマイズできるのが最大の特徴だ。ロボットは少女型から骨格の大きい男性型、飛行機に変形する非人間型のものまで幅広く用意されており、それぞれ移動速度や耐久力、ジャンプの性能などが異なる。このロボット本体をベースとして、主要武器となる「ガン(右腕)」、爆風によって敵の動きを牽制する「ボム(左腕)」、相手を追尾したり障害物として利用したりできる「ポッド(背中)」、素早さやジャンプ力に影響を与える「レッグ(脚部)」を装着していく。

 パーツ一つひとつ性能が異なり、どんな組み合わせにするのか考える時間が何よりも楽しい。パーツの組み合わせ次第ではバトルが大幅に有利になるが、見た目などを重視して自分好みのカスタマイズを組むプレイヤーも少なくなかった。当時小学生だった筆者は、敵を追尾する性能のある「ドラゴンガン」の見た目が好みで多用していたが、動きが遅いため素早い敵に翻弄されることも多かった。それでも好みの武器で勝利した時の喜びは大きく、なんとか「ドラゴンガン」を活かせるようにカスタマイズを組み直したことも。


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少年漫画のような王道ストーリーも魅力

 『カスタムロボ』シリーズは対戦が熱いゲームであることはいうまでもない。しかし、その一方でストーリーに重きを置いており、シングルプレイが非常に充実したゲームでもあった。

 本シリーズの世界では、全長30cm前後のロボット「カスタムロボ」を3D空間で戦わせるロボバトルが流行している。主人公はこのカスタムロボのコマンダーとなり、個性豊かなライバル達と競い合いながら世界チャンピオンを目指すのである。また、その過程でカスタムロボを利用して悪事を働く犯罪組織とも戦うことになるのだ。そんな王道少年漫画的なストーリーも、当時の子供たちの心を惹きつけて止まなかった。

 また、『カスタムロボV2』以降はシングルモードに「激闘編」と呼ばれるやり込み要素も追加された。激闘編では、指定されたパーツしか使えなかったり、一度使ったパーツが次回以降使用できなくなったりといったある種の縛りプレイのような要素が追加されていた。ライトゲーマーには厳しい制約かと思いきや、組み合わせ次第では使い慣れていないパーツが化けることもある。やり込み要素を通じて、プレイヤーはさらに多数のパーツを使いこなせるように成長するのである。そして、シングルモードで培った経験を活かして友達とのバトルがさらに加速する、というのが『カスタムロボ』シリーズが持つ魅力だったように思う。

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