Twitter新機能「Fleet」、24時間経過後も見れるバグ発覚 新機能の評価は賛否両論

ユーザーに知らせずに嫌がらせが可能?

 以上のように注目されているFleetの評価には、賛否両論がある。Androidデバイス専門ニュースメディア『Android Central』が22日に公開した記事は、同機能を好意的に論評している。その記事では、同機能の長所がふたつ挙げられている。

 ひとつめの長所は、Fleetを投稿したユーザのアイコン(多くは顔画像が設定されている)がタイムラインのトップに表示されることである。こうした表示動作により、Twitterユーザは改めてフォローしているユーザとのつながりを確認できる。

 ふたつめの長所が、Fleetを使うことによって気楽に投稿できることだ。この長所は、まさにTwitter運営が狙っていたことである。同機能のリリースを発表した公式ブログによると、投稿が消えないことによってツイートを躊躇したり、「いいね」をたくさん得ようとするあまりツイートにプレッシャーを感じるというユーザの声があった、とのこと。同機能は、こうしたユーザの悩みを解消するのに役立つだろう。

 一方INSIDER誌は18日、Fleetが悪用される恐れがあると報じている。同機能の実装以降、ツイートを共有する選択肢として「Fleetで共有」が追加された。この方法でツイートが共有された場合、Fleetを投稿したユーザには共有されたことに関する通知が届かないのだ。それゆえ「Fleetで共有」を悪用すれば、投稿したユーザに知られずに悪意のあるメッセージを発信できてしまう。

 INSIDER誌がTwitterのスポークスパーソンに問い合わせたところ、「Fleetで共有」に関する以上の仕様は把握しており、Twitter運営は「ユーザのフィードバックに耳を傾け、Twitterの改善に努める」とコメントしている。

 Fleetはリリースされて間もない機能であるため、バグや仕様の不備と思われるものが残存している。そうした同機能の弱点は、いずれ解決に向かうことに期待したい。

トップ画像出典:Twitter公式ブログ記事「いまを伝える新しい形、「フリート」を日本の皆さんにご紹介します」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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