Twitter新機能「Fleet」、24時間経過後も見れるバグ発覚 新機能の評価は賛否両論

 24時間経過すると投稿が消える「Twitter版ストーリー」とも言える新機能「Fleet」には、重大なバグがあった。Twitter運営はすぐにバグの修正に着手したが、このバグ以外にも悪用される恐れのある仕様が認められ、新機能の評価は賛否両論である。

24時間で消滅するはずだが...…

 US版TechCrunchは22日、Twitterの新機能Fleetに重大なバグがあったことを報じた。そのバグとは、本来同機能は投稿後24時間経過したら消滅して閲覧できなくなるのだが、24時間経過しても消滅せずアクセス可能な状態になることが、一部のユーザから報告されたのだ。このバグに対して、Twitterのスポークスパーソンはバグの存在は把握しており、修正に着手して近く修正版を公開する、と声明を発表した。

 以上のバグは、Twitterの開発者用APIを使って検証できる。同APIを使ってTwitterのバックエンドシステムと通信すると、Fleetのリストが取得できる。すべてのFleetには固有のURLが割り当てられているのだが、閲覧期間の24時間が経過してもFleetのURLにアクセスできることがあるのだ。

 Twitter運営は、セキュリティ上の理由からFleetを最大30日間サーバに保存している。今回のバグは、閲覧期間は過ぎているが保存されているFleetが誤ってアクセスできる状態にあった、と推測される。

リリース直後はトラブル頻発

 日本では11月10日に正式発表され、その後グローバルリリースされたFleetは、リリース直後はトラブルが頻発した。US版TechCrunchが18日に報じたところによると、リリース後間もないFleetにアクセスしたら、Twitterの動作が遅くなったり、時にはクラッシュしたりしたという報告が相次いだ、とのこと。

 もっとも、以上のようなFleetのトラブルが相次いで報告されたこと自体は、この新機能が注目されていることの裏返しと言える。同機能を多数のユーザが試してみたからこそ、トラブルが発覚したのだ。

 Fleetが注目された証拠として、アメリカでは同機能が一時Twitterのトレンドワードで1位を獲得したことが挙げられる。同機能がトレンドワード1位の時、2位だったのが24時間で消えるメッセージを発明したSNSアプリのSnapchatである。こうしたトレンドワードの順位から、多くのユーザがFleetとSnapchatを比較していたことが推測される。

 FleetがTwitterトレンドワード1位の時、InstagramにおけるFleetに相当する「ストーリー」は4位であった。この動向から、Fleetとストーリーが比較されたこともわかる。「AppStore」は18位であったが、このワードはTwitterの最新版をダウンロードするようにうながすツイートが多数投稿された結果だと言える。

 Fleetに関するツイートのなかには、Instagramのストーリーをコピーするくらいなら、ツイートの編集ボタンを実装して欲しい、というものもあった。

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