『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第9話ーー“本気のペア”でキスシーンに挑む、主演経験なしの2人
澤田(育子)先生より主演ペア発表の際に「2組のペアで悩みました。たくやさん×まなみさんペアと、トウヤさん×ふうたさんペアです」と前置きがあった上で、最終的に選ばれたのはnon-noペアで番組出演前から友達だったたくや×まなみペア。澤田先生より「たくやさん、すごく良かったです。トウヤさんも今までの中で一番良かったです。そこにきちんと相手がいてお芝居しているというのをきちんと感じました」と、男性陣2人への称賛の言葉が添えられる。
トウヤは兼ねてから澤田先生に指摘されていた点を克服できたことに喜びを噛み締めながらふうたを抱き寄せ「相手がふうちゃんだったから迷ってもらえるところまで来れた」とお礼を述べる。しかしながら、インタビューでふうたは複雑な内心を涙ながらに吐露した。「トウヤは素直に演ってくれてたのに、私がトウヤとおんなじくらい素直な気持ちでは出来なかったです。前の自分だったらこんな感情にはならないと思うけど、真っ直ぐに色々面と向かって話してくれるトウヤがいるのに、自分はそれに応えようと思って頑張るっていうのが昨日はちょっと辛く感じちゃいました。気になってるかはわからないけど、今すごく話したいなと思うのはけいくんです」
一方、念願の主役抜擢となったたくやは男泣きを見せ、素直に喜びを体現し、まなみもそれを称えていた。
エピソード5「傷跡」の台本はキスから先に進めない恋人たちの物語。温泉宿にやってきた際に、彼女はキスから先に進めない理由を遂に告白し、自分のお腹に残る痛々しい傷跡を見せる。そして、キスから先に進めなかった2人がようやく一線を超える難しいシーンが待ち受け、彼女の心と体の傷を彼が優しく受け止めて初めて1つに結ばれるというラストだ。
主演2人の本人同士に恋愛感情がないのは自明のことだが、傷ついているまなみの様子を折りに触れ、気にしてきたたくやの優しさがあったからこそ、演技上であっても初めて自分の傷を見せるというシチュエーションをリアリティーを持ってして演じられたのではないだろうか。
本作で初めての濡れ場に臨んだ2人だったが、やはり本番を撮り終えた後も互いの想う相手は変わらなかった。本番を終えて真っ先に話したいと思った相手は互いにさちかとけいだったようだ。
モニター越しに別の相手とのキスシーンを見せ合う形になったまなみとけいだが、モニターを眺めるけいの表情は相当に揺れていた。今回の件が彼の心にどう影響を及ぼしたか。他のメンバーの気持ちが固まってきた今、要注目ポイントだ。
次週、最後のオーディションは個人戦でまたもや波乱が待ち受けているようだ。「こんがらがっている」メンバーの恋の矢印がどうなるか、引き続き見守りたい。
■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2019年の劇場鑑賞映画本数は約80本。Twitter