『スーパーマリオ3Dコレクション』は“一生手元に置いておきたい作品”だ

一生手元に置きたい『スーパーマリオ3Dコレクション』

 『スーパーマリオサンシャイン』についても、操作ボタンと画面比率以外は原作そのまま。懐かしい風景とサウンド、そこにいるだけで癒される南国の雰囲気がそこにはあった。ただ、原作ではRボタン一つで操作できた放水モーションが、今作ではR&ZRボタンの2つを使い分けなくてはならなくなった。立ち止まっての放水はRボタン、走りながらの放水はZRボタンといった具合だ。ゲームを進めていくと、トラウマだった「おおすなどり」や「きょだいウナギ」は意外にもすんなりクリアできた。経験が活きている。ただ一つ、毒の川下りだけはどうもできない。そもそもコースに辿り着くまでにも、ヨッシーとの船旅に時間がかかるこのコース。赤コインを集めきれずにゴールしてしまい、岸にある土管に入ってしまったが最後、船旅からのスタートになってしまった。筆者の心はあっけなく砕け散ったのだ。

 『スーパーマリオギャラクシー』は唯一、操作ボタン変更によるメリットが大きく感じたタイトルだ。Wiiで発売された原作は、スピンアクションをするためにリモコンを振る必要があった。それが今作では、Yボタンでも可能になったのだ。振ってもよし、Yボタンでもよし、振りまくるのは正直腕がつらかったので有難い変更点である。原作で必要不可欠だったポインター操作については、Switchのジャイロ機能で対応している。ギャラクシーのいいところを残した上で操作の幅が広がったのだ。原作より楽しみやすい作品になったと感じた。

 Switch仕様により生まれ変わった3タイトルは、操作ボタンの変更により最初は戸惑うものの、どれも原作の魅力はそのままだった。サウンドトラックも懐かしさで溢れ、筆者にとっていつまでも手元に置いておきたい一作となった。期間限定ソフトとして販売されている本作は、パッケージ版が2020年3月末までの生産、ダウンロード版が同じく2020年3月末までの配信となっている。気になっている人は早めの購入かおすすめだ。

■ミキマキ
ゲームを趣味とするフリーライター。新作発売と同時に引きこもりとなる傾向がある。一つの作品をとことんやり込むのがモットーで、とくにマリオカート8デラックスは約3年間、腕を磨き続けている。ゲームの楽しさや作品の魅力を文章で伝えていきます。Twitter

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