iPhone 12シリーズとAndroid端末を比較 価格と機能で拮抗も、結果的にはAppleがぶっちぎりか?

 『Apple』公式YouTubeチャンネルは、iPhone 12シリーズのプロモーション動画で「これまでで最もパワフルなiPhone」と謳っている。値上げをすることなく高機能を実現し、Appleの自信作ということなのだろう。では、市場に出回っている競合メーカーと比較するとどうなのだろうか。

The most powerful iPhone ever

自社開発プロセッサー「A14 Bionic」はダントツのパフォーマンス

 『The Verge』は「iPhone 12」を「Google Pixel 5」「OnePlus 8」「Samsung Galaxy S20」「Samsung Galaxy Note 20」等と比較している(参考:https://www.theverge.com/2020/10/13/21514500/apple-iphone-12-samsung-galaxy-note-pixel-android-comparison-specs)。

 ディスプレイのリフレッシュレートでは、iPhone 12シリーズが60Hzなのに対して、Samsung端末が主に120Hzとなっている。リフレッシュレートが高い方が、スクリーンの動きがなめらかになる。しかし電力消費も激しく、Appleは採用が間に合わなかったが、Samsungはすでに電力を最適化する技術がある。iPhone 12シリーズはバッテリー持続時間を優先し、120Hzを見送ったかたちだ。

 プロセッサーについては、iPhone 12シリーズが、Apple自社開発のA14 Bionicなのに対して、Android端末はQualcomm Snapdragon 865、またはそれ以下の性能のものになっている。A14 BionicはSnapdragon 865よりも性能が高く、しかも自社開発のため、費用を抑えることに成功している可能性がある。Snapdragon 865は高額だと言われており、プロセッサーでは、iPhone 12シリーズがリードしているようだ。

 以前はiPhoneの仕様を比較すると、性能はAndroid端末より低く、価格は高額という場合がほとんどだった。iPhoneが上回っている部分は、デザインやブランド力で、結果的に高級スマホとみなされ、ユーザーが出費をいとわない経済的に余裕のある層に限定されていた。とりわけ、開発途上国では、iPhoneのシェアが少ない傾向にある。

 しかし、このように表にして並べるとハイエンドでもローエンドでも、Android端末と性能も価格も遜色ないか、むしろ上回っている場合もある。またAppleは「Apple Music」「Apple TV+」といった様々な独自のサービスも提供しており、付加価値がある。

関連記事