【東海オンエア・コンビ分析】第一回 てつや&ゆめまる “巻き込み力”と“巻き込まれ力”の絶妙なバランス

 先述したように、てつやは「おいしい十字架」や「カッコ悪いを突き詰めたカッコよさ」を欲する癖がある。これらの行動は、ゆめまるの株を上げたくてしたことではなく、むしろ自分を追い込むことを楽しんでいただけ。そしてゆめまるもゆめまるで、旅先や店先で出会うおじいちゃんの話をじっと聞くのが得意なように、てつやのちょっぴり異常な行動にも、そのまま乗っかっているだけ。

 そんなお互いに打算や人の目を気にせず、好きなことをしてつるんでいるところが、少年が2人でたむろっているような平和な空気を漂わせる。いわば「巻き込み力」と「巻き込まれ力」のバランスが、ちょうどいいのだ。そして、てつやがやりたいことをやり遂げるほど、ゆめまるの魅力が伝わる動画に“なってしまう“不思議な関係。

 そんな“てつゆめ“の関係性が最も微笑ましく切り取られているのが、『てつや vs ゆめまる 〜自販機春の陣〜』だ。自動販売機の前で、こんなにもくだらなく、そして愛しい時間が過ごせる友だちがいる幸せ。そのおすそ分けを、画面越しに視聴者にも届けてくれるのが、東海オンエアというグループなのだ。

てつや vs ゆめまる 〜自販機春の陣〜

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