iPhone 12発表会収録現場から大型リーク 新iPadとAirPowerも発表か?
2021年からはインドでも製造
iPhone 12シリーズに関しては、サプライチェーンにおいて大きな変化が生じるようだ。Apple専門ニュースメディア『MacRumors』は19日、Appleは2021年半ばまでにインドで同シリーズの製造を開始すると報じた。
実のところ、インドでは古いモデルを中心にiPhoneが製造されていた。iPhone 12シリーズの製造は、同国で初めてハイエンドなiPhone機種が組み立てられることを意味する。同シリーズのほかにも、iPhone SE第2世代の製造も2020年末までに開始される見込みだ。
日本と発展途上国との貿易を促進する目的で設立された独立行政法人JETROが今年5月に発表したところによると、インドの電子情報技術省は同国において携帯電話を含む電子機器の製造にした場合に補助金を支払うPLIスキームを設けて、各国にインド進出を呼びかけている。同国で携帯電話を製造すると、売上高の増加分に対して4%から6%に相当する金額が補助金として支払われるというのだ。Appleのサプライチェーンにおける「インド・シフト」は、こうしたPLIスキームを利用したビジネス戦略と推測される。
Appleのインド・シフトは、サプライチェーンの脱中国依存という側面もある。周知のように、コロナ禍により中国工場が一時操業停止したことにより、Appleの業績にも悪影響が出た。サプライチェーンを分散化しておけば、将来生じるかも知れない不測のリスクにも対応できる。
前述したiPhone 12発表会に関する大型リークの信憑性は定かではないものも、オンラインで開催されるという情報は説得力のあるものだ。コロナ禍は、依然としてAppleを含めた世界的企業の活動に大きな影を落としていると言わざるを得ないだろう。
トップ画像出典:BGR「Massive iPhone 12 leak reveals every detail that was still a mystery」より画像を引用
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi