インスタが募金クラウドファンディング機能をリリース コロナ以降の“新たな寄付様式”になるか?
7月21日、Instagramが、個人向けの募金機能「パーソナル・ファンドレイザー(Personal Fundraiser)」をリリースした。新型コロナウイルスの影響で金銭的な援助が必要な人を中心に、個人への募金活動を手助けする狙いだ。
Instagramは今年4月にも、非営利団体がInstagram Liveにて募金を集めることができるサービスをローンチしており、今回の機能追加によって利用者の適用範囲が拡大された形だ。同社は公式サイトで、「自身のビジネスや、友人、その他個人的な理由のために資金を集めることができるようになった」と述べている。
本機能は、始めに米国、英国、アイルランドのAndoroid端末で試験導入されており、続いてiOS端末にも展開される予定だ。18歳以上であれば誰でも利用することができ、アプリ内で写真とカテゴリーを選択後、募金の詳細を記入するだけで手続きは完了する。ただし、全ての募金にはInstagramの事前審査が必要だという。承認されれば30日間寄付を募ることができ、オプションを利用すれば1回のみ30日間延長も可能だ。Instagramの親会社、Facebookによれば、非営利団体への募金については同社が手数料を負担するが、個人による募金については個人に対して手数料を課すとしている。集まった資金は決済ツール「Stripe」で受け取ることができる。
Facebook社は今年1月以降、Facebook・Instagramの両プラットフォームでの寄付によって、新型コロナウイルス対策への募金を1億ドル以上調達している。また、過去30日間でInstagram内での寄付金は倍増したといい、世界が困難な状況にある今、人々の募金への意識が高まっているようだ。