Twitterで大規模ハッキングが発生 政治家たちが続々と被害に

 CNNの匿名インタビューに応じた元Twitter社社員は、「もし、イヴァンカ(トランプ大統領の娘)のアカウントが乗っ取られ、父(トランプ大統領)の核開発の成功をほのめかすようなツイートをしたら……大問題になる」と今後起こりうる問題に言及した。現在のところトランプ大統領やイヴァンカのアカウントへのハッキングは確認されていない。それでも、問題が起こってから18時間以上もの間、ホワイトハウスのソーシャルメディア担当者とTwitter社は綿密に連絡を取り続け、アカウントの安全性の維持に尽力したという。本件についてはFBIサンフランシスコオフィスも調査中との声明を発表し、当該事件に関する『ビットコイン』への送金は行わないように呼びかけている。

 CNNの記事によると、ホワイトハウス前CIO(最高情報責任者)のテレサ・ペイトンは、本件の現状に悲観的だという。スパム投稿によって乗っ取りが確認できたアカウントもあるが、投稿をせずに個人情報だけを抜き取った場合、ハッキングの有無は確認できず、その規模や被害の全貌は不明なままだと指摘する。ハッカーたちが、ダイレクトメッセージや写真、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を取得した可能性も。11月には米大統領選挙が控えており、候補者たちはTwitterを利用した選挙活動も行うことから、大きな懸念材料となりそうだ。

 一連の事件によって、改めてTwitterの影響力の大きさと、同時にシステムの脆弱性が浮き彫りとなった。Twitter社には早急な対応が求められるとともに、利用者の情報リテラシーも問われることになりそうだ。

(画像=Pexelsより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://edition.cnn.com/2020/07/16/tech/twitter-hack-security-analysis/index.html
https://edition.cnn.com/2020/07/15/tech/twitter-hack-elon-musk-bill-gates/index.html

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