iPhone 12、バッテリー容量は11よりも減少へーー海外メディアが懸念示す

 iPhone 12のバッテリー容量が、Appleの行なった認定手続きにより明らかになった。しかし、海外メディアからは懸念の声が相次いでいる。

バッテリーは3種類だが、容量増大はiPhone 12 Pro Maxのみ

 『MySmartPrice』は、デンマーク(UL Demko)、韓国(Saftey Korea)、中国(3C)で、3種類のバッテリー容量が認定されていることを確認した(参考:https://www.mysmartprice.com/gear/possible-apple-iphone-12-series-batteries-20w-charger-3c/)。

 iPhone 12シリーズの各モデルに対応するバッテリー型番、容量はそれぞれ、次の通りだという。

・Apple iPhone 12(5.4インチ):型番 A2471 :容量 2227mAh
・Apple iPhone 12 Max(6.1インチ):型番 A2431:容量 2775mAh
・Apple iPhone 12 Pro(6.1インチ):型番 A2431:容量 2775mAh
・Apple iPhone 12 Pro Max(6.7インチ):型番 A2466:容量 3687mAh

 ここで注意すべきことは、iPhone 12の小型モデルではバッテリー容量がわずかに減少しているという事実だと、同メディアは指摘する。

 2019年のiPhone 11(6.1インチ)には、3110mAhバッテリーが内蔵されていた。一方で、 iPhone 12(5.4インチ)は、2227mAh。iPhone11 Pro(5.8インチ)には、3190mAhバッテリーが内蔵されていたが、iPhone 12 Pro(6.1インチ)は、2775mAhだ。

 唯一のアップグレードは、iPhone 12 Pro Max6.5インチ)の新しい3687mAhバッテリーだ。これは、前年のiPhone 11 Pro Maxの3500mAhバッテリーを上回る。

iPhone 12のバッテリーは、深刻な問題?

 これを受けて『Forbes』は「iPhone 12の深刻なバッテリーの問題を明らかになった」と見出しを打った(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/07/16/apple-iphone-12-pro-max-battery-life-battery-capacity-release-upgrade-iphone-11-pro-max/#37216e1376f7)。

 新たな設計のiPhone 12シリーズは、耐震性能が飛躍的に向上し、iPhone 12 Proモデルは画期的なカメラを搭載している。しかし、バッテリー持続時間には懸念があるというのだ。

 単純に数値を見れば、約10%減少しているが、 iPhone 12シリーズは初の5G iPhoneだ。強豪メーカーのスマホは一貫して、5Gモデムが4Gモデムよりも遥かに電力を消費することを示している。Samsungは、Galaxy S20モデルのバッテリー容量を15%増やした。

 iPhone 12のバッテリー持続時間が低下するのは、Appleにとって不可避なように思われるという。とりわけ2モデルではスクリーンサイズが拡大し、解像度も高くなっている。目新しい5.4インチのiPhone 12は、5Gスマートフォンでこれまでに使用された中で、最も小さいバッテリーであることを考えると、バッテリー持続時間は深刻な問題だという。

 多くのユーザーがバッテリー持続時間が延びることを、切望していると言われているため、Appleが魔法のようなソフトウェアの最適化に成功しない限り、危険な火遊びをしていることになる、と同メディアは表現している。

関連記事