iPhone 12は衝撃の安さに? 主要5G Androidスマホより安価との報道も

様々な工夫でコスト削減

 先のTweetに関連し、Prosser氏は「価格を低く抑えることが出来るのは、AppleがOLEDディスプレイ供給の新しいパートナーにBOEを選んだことが、最大の理由だ」と説明している。2017年にiPhone Xで初めてOLEDをiPhoneに採用した際のパートナーはSamsungだった。

 他の要因としては「QualcommのCPUとGPUに頼らなくてよくなったことが挙げられる」というものもある。Qualcommは、5G向けにハイエンドのSnapdragon 865チップセットを採用するようにスマホメーカーに強いており、これがコスト上昇を招いているという。Appleは、Qualcommの5Gモデムを使用するものの、独自のA Seriesチップセットを量産しているため、コストを分離できるのだ。

 2020年は、iPhoneが5G Android携帯よりも、手頃な価格になりそうだ。2019年のiPhone 11と2020年のiPhone SEは、低価格が目玉になっていた。その分、アップグレードは限定的だったが、大幅にアップグレードされるiPhone 12では、再び高額の価格帯に戻ると考えるのが普通だ。

 しかし、Appleは今後も引き続き、低価格でのiPhoneリリースを続ける模様だ。近年、廉価で高性能のAndroid勢に押され気味だったiPhoneだが、購入者層を狭めてしまうネックの高額の価格を見直したことで、今後は大幅にシェアを取り戻す可能性が出てきた。

(画像=『Slashgear』より)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

関連記事