Magic Keyboard、海外の反応は? iPad ProをノートPC化する要求を満たすも「若干の改善点あり」との声

まだ進化の余地があり

 Magic Keyboardに関して、各海外メディアのレビューでは欠点も指摘されている。もっとも、そうした欠点は総合評価を著しく下げる致命的なものではなく、さらに磨きをかけて欲しい改善点といったものである。以下、海外メディアが指摘する改善点を列挙する。

・Functionキーがあれば、システム全体に役立つボタンを設定できたはず(The Verge
・iPadは非常に重いので、Magic Keyboardを使ってiPadを深く傾けることはできない。130度を超えると、すべてが転倒してしまう(US版Engadget
・iPad Proを限界まで後ろに倒して使う場合、キーボードの(いちばん上に並んでいる)数字キーを押そうとすると、ときどき指がiPad Proの下のへりに当たってしまう(US版tech Crunch
・少し重い。12.9インチキーボードの700gで、iPad Proと合わせると重量がiPad Pro単独の2倍以上になる。12.9インチのiPad Proとキーボードは、基本的にMacBook Airと同じ重量。重量が気になる場合は11インチを入手しよう(US版tech Crunch

 以上のような海外メディアのレビューをまとめると、Magic KeyboardはiPad ProをMacBook Proライクに使えるようにするというニーズを、完璧とはいかないまでも十分に満たしていると言える。そして、よりMacBook Proに近づいたiPad Proは、iPhoneよりは業務的ニーズに応え、MacBook Proより柔軟に使い回せる独自の地位を強固にするだろう。

トップ画像出典:Apple公式サイト「11インチiPad Pro(第2世代)用Magic Keyboard」予約ページより画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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