Riot Games新作『VALORANT』クローズドベータ開始 バトロワゲー全盛時代に一石投じるか?

新たな『LEAGUE of LEGENDS』?

 注目度の高いVALORANTは、2020年を代表するゲームのひとつになる可能性がある。こうしたVALORANTのポテンシャルに関して、『The Verge』は特集記事で論じている。その記事では、同ゲームはシューティングゲームにも関わらず、このゲームジャンルで現在流行しているバトロワゲーでないことに着目している。

 周知の通り、シューティングゲーム業界では『フォートナイト』や『Apex Legends』といったバトロワゲーが全盛期を迎えている。しかし、バトロワゲーは流行初期の熱気は冷め、「バトロワゲー疲れ」も散見される、とThe Vergeの記事は考察する。さらに、バトロワゲーの欠点として、ゲームにおける勝利が運に左右されやすいことを指摘している。

 チームプレイとよく練られた戦術が勝利に直結するVALORANTは、以上のようなバトロワゲーの欠点を解消し、バトロワゲー全盛時代に違う選択肢を提供する。同ゲームは「第二のフォートナイト」を目指しているのではなく、新たな時代における「LEAGUE of LEGENDS」になる可能性がある、とThe Vergeは評している。

 以上のような『VALORANT』と注目度と評価は、バトロワゲーとは違う選択肢を求めているシューターたちの潜在的な思いが反映されたものかも知れない。

トップ画像出典:YouTube「Closed Beta begins in EU/NA | VALORANT」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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