iPhone 9(SE2)がついに量産開始? 新型コロナの影響も6月頃に発売か
Appleが3月に発表し、4月に発売することを予定していたとみられる新型iPhone。新型コロナウイルス(COVID-19)のため遅延が生じていると報告されていた量産が、ついに再開されたようだ。
4月に出荷準備が整うが、市場環境は最悪で様子見る
『Forbes』によると、サプライチェーンに詳しいバンク・オブ・アメリカのエリオット・ラン氏は、新型コロナウイルスによる、供給の問題と需要の低下により、新機種の発売が数ヶ月遅れると予測している(参考:https://www.forbes.com/sites/jaymcgregor/2020/03/19/iphone-9-allegedly-enters-mass-production-despite-apples-coronavirus-delays/#664028095ab6)。
その一方、『Front Page Tech』のJon Prosser氏は3月19日、「iPhone 9は、量産に入った。BYD(中国)やFoxconn(台湾)に生産を分散して、スピードを上げている」とツイートした。
Jon Prosser氏は翌20日、YouTubeチャンネル『Front Page Tech』で、その詳細について「量産を開始したが、当初の軌道に戻ったということではない」と説明。本来なら3月にリリース予定だったが、同氏の情報源は皆「今月はない」と言っているという。
また、iPhone 9の生産が問題なのではなく、今回の新型コロナウイルスの大流行で遅延が発生する前に、実際に生産の最終段階で、製品の認証テストを行っていたという。
同氏によると、「iPhone 9のロジスティック面については、4月に生産の目処をつけて出荷の準備が整う」とのこと。しかし、課題は市場環境だ。世界経済が危機的な状況で多くの人がケータイを気にかけていないことは明らかで、iPhone 9を購入するはずの層は、Apple Storeの一時閉鎖や失業者の急増などに目が向いている。
Apple本社のあるカリフォルニア州では、1日に8万人が失業したという。400ドルという抑えられた価格だとしても、iPhoneを買っているどころではないかもしれない。