iPhoneのバッテリーも“取り外し式”に? EUが新たな設計基準を提案
以前、バッテリーが取り外し可能な携帯もあったが、AppleのiPhoneは取り外しが出来な構造であり、それがトレンドとなり、2020年現在、バッテリーが固定されていないハイエンドのスマホは皆無だ。
バッテリーが寿命を迎えた際に簡単に交換できれば便利だが、携帯メーカー側にも、現状そうしていない理由がある。バッテリーを固定することには、ユーザーがデバイス内部やバッテリーを損傷させることを防ぐ意味もある。
『MacRumors』は、iPhoneが取り外し可能なバッテリーに準拠するためには、大幅な設計変更を行う必要があると指摘する(参考:https://www.macrumors.com/2020/02/27/apple-removable-batteries-europe/)。
取り外し可能なバッテリーを使用すると、iPhoneは防水機能やスリムなデザイン等を失う可能性があるという。
Appleは「iPhoneは充電ポートUSB Type-Cを採用するには薄すぎると」反論しており、バッテリー設計の規制にも反発することだろう。
これまで、独特の設計やデザインがiPhoneをiPhoneたらしめてきた。環境対策というのは一定の理解は出来るものの、合理化の波がiPhoneの個性を奪ってしまうのは、少し寂しい気もする。
(画像=https://www.macrumors.com/2020/02/27/apple-removable-batteries-europe/より)
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。