水溜りボンド・カンタはなぜYouTuberに愛される? たっくー・ゆゆうたらの“異常な愛情”から分析
結局、カンタが最強説
カンタがなぜここまで“愛される”のかについては、もちろん諸々述べるべきことがあるのだが、隣でいつも見ているトミーの言葉を借りるなら「リアクションが変」ということが一つ挙げられるのではないかと思う。
「カンタのリアクションが変」というのは「普通と違う」「普通はしない」という意味だが、それはカンタがトミーに仕掛けるドッキリ企画にも言えることであり、「ここでこうするだろうな」という誰もが予想し得る既定路線を意図的にではなく、天然で、または天性の才能で覆しで来るのがカンタの魅力だ。それが時に、意味の分からない状態になっても、なぜか彼の愛嬌で笑える事態となる。もちろん、それを“笑い”に変えているのは、トミーの正確なツッコミのおかげでもあるが、とても真面目な性格でストイックに毎日を過ごしている彼から出る“変さ”のコントラストがまた「カンタをもっと知りたい」と思わせ、愛される所以と言えるのではないだろうか。
それが「結局、カンタが一番面白い」ということに繋がり、相方のトミーは彼に一生ついて行こうと誓い、多くのYouTuberや視聴者もまた彼に魅了されているのではないかと思う。今回は彼のポップさとも言える部分に焦点を当ててみたが、彼のもう一つの魅力である“サイコパス”さについては、またいつか書きたいと思う。
おまけ
■こたにな々
神戸出身・東京在住のフリーライター。音楽やアート、YouTuberのライブレポートやインタビューを執筆。詩人としても活動中。
※初出時、楽曲名に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。