水溜りボンドの引っ越しを機に振り返る、歴代“水溜りハウス”で生まれた伝説たち

新「水溜りハウス」となり動画企画はさらに加速

 2018年には、新たな1軒屋へ。ここでも様々な伝説の企画が生まれたが、必見なのは「相方が3階から落ちてるドッキリww」。3階に部屋があるトミーが2階を突き破ってしまって、天井から下半身がぶら下がっているというドッキリ。実際は美術さんを用意しての手の込んだものだが、いつも3階にトミーが居る、という思考を持っているカンタはすんなり騙され、期待通りのリアクションで視聴者を満足させてくれた。

相方が3階から落ちてるドッキリww

 その他、筆者のオススメであるのが、「カンタの部屋で合コンしたら怒る?怒らない?」という企画。撮影以外のプライベートな時間をほぼ自室にこもって編集作業をしているというカンタに向けて、合コンに行くのではなく、“合コンの方から来る”という、発想の転換とも言える面白企画。これも実際に住んでいる部屋だからこそ、素の表情が撮れ、面白さが加速するものと思われる。

カンタの部屋で合コンしたら怒る?怒らない?

 そして、この家特有の企画と言えば、地下室が備わっていたことから生まれた、水溜りボンドの挨拶である「はいどうも〜」を地下室の閉所空間でずっと聞き続けたら気がおかしくなるのか?という検証や、手錠や知恵の輪、謎解きを成功させるまで地下室を出れないシリーズなど、度々企画に活用された。

ずっと「はいどうも〜」聞き続けたら気がおかしくなる説

YouTuberが叶えてくれる「家」で無茶してみたいという願望

 ここまでで紹介した動画はすべて、“家でめちゃくちゃなことをする”という爽快感にポイントがある。実際に私たち視聴者が家で「わぁ!!」と気分を発散したいと思っても、汚れることや壊れること、後片付けや、家主などの関係でそうはいかない。そういうしがらみを全て突破して、“一度は自分もやってみたい”と思うようなハチャメチャなエンターテイメントを展開してくれるのが、視聴者が水溜りボンドを応援したいと思う所以ではないかと思う。

 4年間、毎日欠かさずコンビとして撮影と居住を共にしてきたことで生まれた数々の伝説をあらためて、ここに讃えたい。そして、“次のステージ”として家を別々にしたからこそ生まれる、新たな動画や企画を期待して追いかけたいと思う。

おまけ

トミーの家にカンタの家建ててみたwwwwwww

■こたにな々
神戸出身・東京在住のフリーライター。音楽やアート、YouTuberのライブレポートやインタビューを執筆。詩人としても活動中。

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