Apple TV+オリジナル作品『サーヴァント』、盗作として訴えられる 監督は真っ向から否定
雰囲気は確かに似ている、予告版の比較
2019年11月28日に封切りした、M・ナイト・シャマラン監督の「Apple TV +」デビュー作となった『サーヴァント ターナー家の子守』。
本作に登場するドロシーとショーンは、子供を亡くしたフィラデルフィアの夫婦だ。気を病むドロシーは、人形を自分の赤ん坊ジェリコだと思っている。そして子守り役として、何やら不気味な少女リアンが雇われる。
一方、映画『ザ・トゥルース・アバウト・エマニュエル』(原題:The Truth About Emanuel)は、2013年にリリースされたスリラードラマだ。
17歳の少女エマニュエルは、自分を出産した際に母親が命を落としたことを、罪深く感じている。父親と継母と暮らすが、近所にりんだという女性が引っ越してくる。その風貌が亡き母と瓜二つで衝撃を受け、エマニュエルはベビーシッターをするようになる。しかしクロエというその赤ん坊は、生身の人間ではなく人形だった。リンダは、子供を亡くした後も、人形を我が子と信じ込んでいたのだったーーという内容だ。
Appleオリジナルは本当にオリジナルか
ハリウッドでも今回の訴訟は、話題になっているようだ。アメリカの人気映画と同じようなあらすじで、配役を自国の俳優にしてリメイクするというのはよく見受けるところだが、果たして今回の件は、コピー作品と見なされるのか、類似性のある全く別の作品と判断されるのか。
Appleオリジナルが、本当にオリジナルなのか、訴訟の行方が気になるところだ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。