学芸大青春が語る、2次元と3次元を横断する“楽しさ”「どっちの次元でも同時にライブがしたい!」

『漂流兄弟』で経験した“二次元での演技”の難しさ

――話を聞いていると、生活すべてがグループの絆に繋がっているような雰囲気ですね。

全員:(口々に)本当にそうですね。

――「JUNES」以外で思い出深い曲というと?

勇仁:俺は2ndシングルの「youthful days」。この曲も5人とも苦戦した曲でした。

学芸大青春「youthful days」

将綺:この曲は、優輝の初ソロラップもあったんですよね。

優輝:ラップの部分はプロデューサーの杉沢さんと「もうちょっとこうしてみようか?」と話をしたりもして、何度も挑戦したので、完成版を聴いたときはとても嬉しかったです。あとは、「星になれ」も印象的でした。この曲は、陽介に向けた曲なんですよ。長いラップパートに苦労したんですけど、歌詞が陽介への気持ちを表わしたものなので歌いやすかった。

蓮:僕は、これから配信予定の「JUST」ですね。

――「JUST」は1月27日にリリース予定の新曲で、みなさんが樹根洲(ジュネス)家の兄弟役を演じるドラマ作品『漂流兄弟』の主題歌にもなっていますね。

学芸大青春「JUST」

蓮:この曲はキーが高くて、ハモリの部分もすごく難しくて苦戦しました。

将綺:蓮はメンバーの中でも、陽介とともに声が高いメンバーですけど、その蓮でもかなり苦戦していましたね。蓮が苦労する顔を見たのは、「JUST」が初めてだったかも。

陽介:確かに!

――実際、これまでの曲と比べてもかなり高音を印象的に聴かせるような楽曲だと思いました。これまでの楽曲とは随分雰囲気が変わっていて。

陽介:そうなんですよ。今までの自分たちにはない引き出しをつくらないといけないと思ったんで、ボイトレの先生やマネージャーさんたちにも相談しながらレコーディングしていきました。

蓮:『漂流兄弟』の主題歌として、作品の世界観にも合うものにしたかったんです。

――ちなみに、『漂流兄弟』はどんな内容になっているんですか? 

将綺:これは……「漂流」する「兄弟」です!!

――そのまんまじゃないですか(笑)。

陽介:(笑)。ひょんなことからメンバーが漂流して、タイムトラベルをするんですよ。

将綺:僕ら5人が兄弟役となって、色んな時代をタイムトラベルしながら、色んな問題を解決していく作品ですね。

優輝:その中で、壊れかけた兄弟の絆を取り戻していくような話にもなっています。

将綺:僕らにとっては初めての演技でしたし、「バーチャル空間での演技では、どうしたら伝わるか?」ということを考える機会にもなったので、新しく経験することばかりでした。

『漂流兄弟』予告映像 Part.1

――なるほど。3次元の演技とは、意識するポイントが違ったりもするんですね。

陽介:そうなんです。動きやリアクションも含めて、「どうしたら人が見たときに伝わりやすいか?」を考えるのが難しくて、みんなで色々と試行錯誤をしていきました。

将綺:ただ、僕らの場合は普段から一緒に住んでいることで、兄弟役を演じるのもすごくやりやすかったと思います。兄弟みたいな空気感は、普段の生活からあるものなので。

優輝:それはみんな感じていたことだよね!

――ドラマ自体の内容とも関係することかもしれませんが、「JUST」の歌詞の中で、みなさんが特に大切に歌っているところがあれば教えてください。

陽介:僕はやっぱり、曲の最初の「点と点を線で繋いでいく」というところですね。あとはサビも「靉靆運命(=“会いたい”とのダブルミーニング)」という表記で……。「靉靆」って、どう説明したらいいんだろう? 「もやもやした感情」のことだよね? だよね??

勇仁:無理すんな(笑)。

優輝:(笑)。その後の「次元なんて越えて」という歌詞も印象的でした。この部分ってまさに、僕たち自身のことでもあり、タイムトラベルをする『漂流兄弟』の登場人物たちのことでもあると思うので。

勇仁:サビの最後に、「アナログにキスしよう」という歌詞がありますけど、そこも表現方法として新しさを感じました。これは俺が歌わせてもらったパートですね。

――「キスしよう」というフレーズ自体が、かなり勇仁さんっぽいですよね。

優輝:そうですよね。ここはもう、勇仁が歌うしかないところだと思います。

――他にレコーディング中に印象的だったことを挙げるなら?

将綺:歌で強弱を表現するのが難しかったです。俺はもともと、声を張った力強い歌が得意なんですけど、この曲は表現する感情が優しくて、ささやいたりすることが多いので。自分の持ち味を、どうやってその形に加えるかを考えました。力強さもベースにしながら、どうやって優しさを表現したらいいのかな、と。難しくて、色んなことを試しました。

――だからなのか、「JUST」は、歌声の魅力がより伝わってくるような印象でした。

全員:ああー! ありがとうございます!

勇仁:自分たちでは気づけないことなので、そう言ってもらえるのは嬉しいです。

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