『CES2020』で注目、顔の隠れない“未来のマスク”「Atmōs」

 インフルエンザに花粉症、大気汚染…マスクを付ける理由は様々あれど、日本では場所季節によっては街中を歩く人の半分くらいマスクを付けているんじゃないかと思うことがある。しかし、顔の半分が隠されて、表情が見えなくなってしまうマスクに違和感がある人、そして口と鼻を覆ってしまうことに息苦しさを感じる着用者もいるのではないだろうか?

 『CES 2020』にブースを出すAō Air社の「Atmōs」はそんな問題を一挙に解決してくれる(かもしれない)テックガジェットだ。

顔が隠れているような隠れていないような、そんなマスク

Atmōs Fly Through

 Atmōsは周りの空気をフィルターするウェアラブルデバイスで、モノとしてはマスクの部類に入るだろう。

 しかし街中でよく見られる布や紙製の「ローテクマスク」とは大きく異なり、鼻や口を覆うはずの部分は透明で、着用者の口元が見える。それだけでなくマスクの上や下は物理的に覆う部分も存在せずガバっと空いた状態だ。

 それでも通常のマスクと比べ、防粒子性能などは最大で50倍としている

気になる仕組みは?

 その仕組みは、特許取得済みの「PositivAir」技術にある。これはマスク内に局所的な正圧を生み出すことで、開口部があるにもかかわらず外部の空気が入り込まないようにしているのだ。

 耳後部にあたる箇所から空気を取り込み、プレフィルターとアクティブナノフィルターで空気中の粒子や花粉などを濾過。こうして綺麗になった空気がファンにより鼻/口の方へとコンスタントに送られ、1分間に240リットルぶんの綺麗な空気を供給。綺麗な空気で正圧が生み出されるので、開口部からフィルターを介さない空気は入り込まず、マスクとしての役割をきちんと果たせるというわけだ。

 製品には充電式リチウムイオン電池が内蔵されており、バッテリーの持ちは5時間。5時間じゃ物足りないという人には外部電源オプションもあるとのこと。なおAō Air社のFAQページによればフィルターは毎日5時間の使用で1ヶ月ほどで換えるべしとされる。

長時間着用にはヘッドバンドも

 写真では首の部分のパッドと、「メガネの鼻あて」みたいな部品で顔にこのマスクを固定しているが、これは短時間の使用向けの使い方。長時間の使用や、よりアクティブな活動の際にはヘッドバンドをつけることも可能だという。

Aō Air's vision of the world.

 実はAō Airは2017年頃から2019年末までは「O2O2」という名称で活動しており、こちらの動画はその時の製品紹介動画。Atmōs用のヘッドバンドがO2O2のものにどれだけ類似するかは不明だが、ヘッドバンドが付いた状態も確認できる。

 Atmōsが現代風SFっぽいとしたら、この古いバージョンはレトロSFっぽさがあって、こっちのスタイルの方が好きだという人もいそうだ。

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