まさに巨大うどん! アメリカの高校生作「AirPods」型スピーカーが話題に

米の高校生が「AirPods」型スピーカー自作

 今年、日本でも10月末にリリースされ、話題のワイヤレスイヤホンとなっているAppleの「AirPods Pro」。機能的には周囲の環境音を遮断するアクティブノイズキャンセリングやこれまでのモデルよりも圧倒的に向上した音質、さらには通常の周囲の音を遮断するモードを切り替えて、周囲の環境音を耳に通す、外部音取り込みモードなどに多くのAppleファンや音にこだわる音楽好きからの注目が集まったが、一目で以前の「AirPods」との差がわかる部分はといえば、やはりそのルックスだろう。

 従来の「AirPods」といえば、イヤホン本体についた長い柄の部分が装着時に飛び出すようなユニークなデザインになっているため、日本では愛情をもってか、皮肉を込めてか時に”うどん”と呼ばれ、発売以降親しまれてきた。しかし、「AirPods Pro」ではこの部分のデザインが一新。アイコニックなうどん部分は刷新され、装着時の印象はよりスマートなものになっている。つまり、うどんは耳から飛び出しているようには見えないわけだ。

 そんなわけでApple製品ラインナップでは”うどん”は過去の物になりつつあるが、最近アメリカではこの”うどん”こと「AirPods」にただならぬ愛情を寄せる高校生が通称”AirPods Max”と呼ばれる高さ約25cmの巨大なAirPods風スピーカーを自作したことが話題になっている。

 この”AirPods Max”なるスピーカーの作り手はミネソタ州に住むAaron Beckman、17歳。彼が自作したAirPods風スピーカーをオンライン掲示板に投稿したところ、瞬く間に評判を呼び、この記事を執筆している時点で7万8900もの「賛成」と2800ものコメントがついた。

 その中のコメントにはこのユニークな試みに賛辞を送るものもあれば、うどんならぬ、「見かけが完全にヘアードライヤーだ!」といったさらにネタとしていじるものもあるのだが、スレッドに寄せられたコメントは概ね友好的だ(ヘアードライヤーでいえば、確かにDysonが販売している「Supersonic ionic」が頭によぎるデザインではある)。

 そんなわけで、このAaron Beckmanのユニークな試みはネット上で大きなバズを生み出したわけだが、一体彼はどうやってこの”AirPods Max”を作り出したのだろうか? アメリカのビジネスや技術ニュースの専門ウェブメディア「BUSINESS INSIDER」のインタビューによると、彼は自分が通う高校のロボット工学チームを通じて、3Dプリンターを使用し、制作したという。

 そのため、このスピーカーは驚くほど、オリジナルの「AirPods」を忠実に再現しており、まさに高さ約4cmのオリジナル版を6倍ほど巨大にしたバージョンといっても過言ではない仕上がりになっている。また注目すべきはパッと見のルックスだけでなく、その細かなディティールまでしっかりと完コピしている点だ。

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