『バチェラー・ジャパン』シーズン3・第6話ーーバチェラー友永が初めて涙した別れの理由は?

 『バチェラー・ジャパン』S3、EP6レビュー

 その後のグループデートに誘われたのは、中川友里、岩間恵、濱崎麻莉亜。3人は、それぞれ不安を抱えていた。特に岩間は、ファーストデート以来、二人で過ごす機会が得られず、日々フラストレーションが募るばかり。友永に「実際、今(俺のこと)どう思ってる?」と質問されると、岩間は「どういう好きなんだろう? って、模索してるときもあった」と曖昧な返事をしてしまう。この会話をきっかけに、やや気まずい雰囲気になってしまった二人は、互いにモヤモヤを抱えることに。後のインタビューで友永は「距離は感じちゃいましたね」と振り返っている。

 前回のグアムまで、岩間は「(友永の)お気に入りランキング1位にはいそう」と自称するほど強気だった。しかし、舞台が静岡に移ってからの彼女は、終始表情を曇らせ、自信を失っているようだ。カクテルパーティーでは「誘ってほしい。でも、自分からいった方がいいのかなって思ったりもするし。今、ちょっとわからなくて……」と弱気な心情を吐露。岩間の声音は、暗い。

 今回のローズセレモニーで選ばれたのは、田尻のほか、野原遥、水田あゆみ、岩間、中川の5人。濱崎が、ここで脱落となった。

 濱崎もまた、田尻同様、勇気を出して自身の境遇を友永に明かした一人だ。父親の記憶がないことを伝えた濱崎だったが、友永は「グアムでの2ショットで、今回話してくれた内容を言ってくれれば……」とタイミングのズレを指摘する。ローズセレモニー後に友永は、濱崎に言われた「がんばって良い人を見つけてください」という言葉を思い出し、思わず涙していた。一緒に日々を過ごしていくうちに、彼女たち一人ひとりへの情は深くなっていく。ローズの重みを感じているのは、女性たちだけではなく、バチェラーもまた然り。

 次回予告では、そんな友永の口から「俺、もう今日バラ渡されへん」という衝撃的な言葉が飛び出していた。果たして、その発言の真相とは。『バチェラー・ジャパン』の見どころは、女性たちの熾烈な争いだけではない。彼女たちの思いを受け止めるバチェラーの心境にも、ドラマがあるのだ。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『バチェラー・ジャパン』
Amazon Prime Videoにて毎週木曜日に新エピソード配信
製作:Amazon Prime Video
バチェラー:友永真也
(c)2019 Warner Bros. International Television Production Limited. All rights reserved.
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