カジサック、闘病中のファンとの対談動画を公開 「早期発見」のための検査を訴える

 YouTuberのカジサック(キングコング・梶原雄太)が9月22日、自身が運営するサブチャンネルの「カジサックの小部屋」にて、『闘病中の視聴者さんに会いに行きました。』と題した動画を公開した。

 冒頭、「今回は非常に大切な動画になっています」と、真剣な面持ちで切り出したカジサック。今回はタイトルの通り、カジサックチャンネルのファンで、末期がんで闘病中のそうたさんからの希望を受け、会いに来たのだという。

 そうたさんが患っているのは、進行が早く治療も難しいと言われる、スキルス胃がんだ。検査を受けた当初、すぐに治療をしなければ余命は半年と告げられ、治療しても「1年半」という厳しい状況だった。しかし、闘病生活を続けるなかで、奇跡とも言える出来事が。手術を妨げる原因となっていた、胃の壁を超えておなかのなかにがん細胞が広がってしまう腹膜播種(ふくまくはしゅ)が消え、今年の1月に胃の摘出手術を受けられるようになったそうだ。ただ、先月に再び痛みが生じ、検査したところがんが再発。これが腹膜播種の恐ろしさだと、そうたさんは語った。

 そうしていまも厳しい闘いを続けるそうたさんに、カジサックは「どうして連絡をいただけたのか」「どうしてそこまで強くいられるのか」と問いかける。そうたさんは、妻子を抱えながらYouTubeという新たな道に踏み出したカジサックのチャレンジ精神に心を打たれ、勇気をもらったのだという。そこで、カジサックの力を借りて、同じく病に苦しむ人々に元気を届け、また早期発見・予防のための「健康診断の重要性を訴えたかった」と、力を込めた。

 そしてもう一つ、本来なら声を潜めていてもいいかもしれいことを、そうたさんは真摯に、勇気を持って語った。つまり、末期がんを宣告されてから始めたブログの収益を、治療費に充てたいのだと。今回の動画の公開が、多くの人の流入があり、コメント欄が比較的荒れやすいメインチャンネルではなく、また批判を招くこともある広告がつけられていないことに、カジサックの配慮を感じる。

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