『テラスハウス』東京編:第1~4話おさらい 壁のない家・性格・言動が彼らを加速させる

吹き抜けの家、ストレートな性格

 第4話の最後ではなんとも愛らしい、莉咲子と流佳による遊びと駆け引きが展開されていたわけだが、そこへと話を向かわせる前に、まずはこの家に住む“遠慮のあまりないふたりの男女”について触れておく必要がある。「天ぷら事変」とも名付けられた、仕事観を主張しあい、半ば口論のようなやりとりの渦中にいたふたり。言うまでもなく翔平と春花のことなのだけど。このふたりの「壁のない性格や言動」というのが、いわば第4話までのアクセルになっていたと感じるのだ。

 まず視聴者を驚愕させたのは、入居初日から「香織ちゃんに興味があるんだけどさ。強く」と香織に告げ、食事に行きたいと誘った翔平の言動。それだけであれば少し肉食系なのかな、で済む話ではある。しかし、女子メンバー3人を前にして突然その話題に踏み込んだというのが、配慮に欠けているとも捉えられかねない特異な動きとして映ったことだろう。

 その初日からの驚きの言動にはじまり、「天ぷら事変」を経て、職場の上司などにも自分の仕事観(人生観)を曲げずに伝えようとするところに、彼のキャラクターがわかりやすく現れている。意見を曲げない性格によって、今後、誰かとぶつかる可能性はあるかもしれない。それでも入居して数日はみんな牽制してしまう可能性があるから、こうした翔平の性格は「テラスハウスはじまりのキックオフ」を知らすとてもいい合図となった。そうしてその号令に従うかのように、春花がケニーをライブに誘い、莉咲子が流佳を遊びに誘う。展開の早さに驚きながらも、もちろん視聴者としては楽しいばかりだ。

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