『ドラクエV』映画化を山崎貴×堀井雄二が語る 「みなさんがどう反応するのか、僕自身が一番楽しみだったりする」

 映画監督の山崎貴氏が、2月13日の『news zero』に登場。「世界初の発表」として、人気ゲーム『ドラゴンクエスト』の映画化プロジェクトが進行していることを明らかにした。

 コーナーの冒頭、山崎氏は「とあるテレビゲームを映画化します。みなさんご存知の『ドラゴンクエスト』なんですけど」と発表すると、有働由美子アナウンサーは「『ドラクエ』映画になるのー!とみなさん驚いていると思うんですが」と視聴者の声を代弁。その後、番組では映画の制作会議に密着する様子が映し出された。

 ここで登場したのは、『ドラゴンクエストシリーズ』生みの親である堀井雄二氏。彼が「どれもピンとこないんだよね」と案を却下する様子も放送されるなど、制作には一切の妥協もなさそうだ。

 その後、場面は山崎・堀井両氏の対談へ。山崎氏は監督を務めることになったきっかけについて、「最初は無理だと思って、『こうこうこうだから無理』という話をずっとしてたんです。自分の中でゲームの映画化は鬼門でやらないと決めていた」と最初は躊躇していたことを明かすと、堀井氏も「『ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 』が社会現象になって、映画化という話はあって。そのときは『ゲームだから面白い話であって、映画化はしない』と30年前くらいに断ったんです。でも『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』くらいからストーリーが先行してきて、だんだん気持ちも変わってきた」と、シリーズの大きな柱である物語の深さが、映画化への思いを変えたと語った。

 また、ゲームを映画化するにあたって、山崎氏は『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の存在が大きかったとし、その理由について「親子3代である目的に向かっていくのが『ドラゴンクエストV』のすごいところ。漫画でもなかなかない」と、1992年に発売し、結婚から子供への継承まで、大きな人生を描いた同タイトルなら、映画化するのにうってつけだと思ったことを明かした。 

 映像はまだ公表されていないが、映画『STAND BY ME ドラえもん』チームが再集結するということで、全編3DCG制作になることは間違いないようだ。堀井氏も同作について「のび太を3DCGでやるのと、役者さんがやるのでは一切違う。役者さんがやるとその匂いが出ちゃう」と語り、山崎氏は「生身の人がやるとその人の強さが出てきちゃう気がして、3DCGという手法を選んだ」とそれを肯定。対談の最後には、堀井氏が「みなさんがどう反応するのか、僕自身が一番楽しみだったりする」と期待をのぞかせた。

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