人型ロボットが会話代行する婚活パーティー!? マッチングサービスの未来占う研究イベント開催

 株式会社サイバーエージェントにおける人工知能技術の研究開発組織「AI Lab」が2月9日、「ロボットが会話を代行する婚活パーティin竹芝」を開催。本イベントの研究テーマ「ロボット等を含む、対話エージェントに対する信頼感の醸成」についての調査結果が発表された。

 このイベントは、東京都竹芝地区を「デジタル×コンテンツ産業集積の拠点」として形成すべく設立された一般社団法人CiP協議会と共同で実施。初対面での会話を人型ロボットが代行し、「緊張してうまくアピールできない」などの個人に依存するコミュニケーション課題をサポートする、というものだ。心理的負担を軽減し、円滑な対話を可能にすることを期待して実施したもので、「自分からは直接言いにくいアピールポイント」や「少し聞きづらい相手への質問」もストレスなくぶつけることができ、お互いを包み隠さずに詳しく知ることができるのが利点となっている。

 本イベントでは、参加者が事前にアンケートの質問に答え、その答えをもとに会話のパターンを作成し、ロボット同士が会話する。第一部ではロボット同士の会話のみ、第二部ではロボット同士の会話に加え、参加者同士のフリートークを実施する形で調査。結果としては4ペアのマッチングが成立した。

 イベント終了後のアンケート調査で「自分のロボットは信頼できたか」という質問では7.14pt、「自分のロボットの発言に安心感はあったか?」という質問では6.93ptと評価は高く、「自分のプロフィールやアピールポイントを正しく相手に伝えてくれたことに信頼ができた」と答える参加者が多く見受けられた。逆に、事前アンケートの情報が少し古かった際はロボットがうまくアピールポイントを伝えてくれず違和感があったという参加者の声も。

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