キズナアイ、有働アナと“バーチャルYouTuber”の可能性を語る 「生きる選択肢を増やしてもらえたら」
映像はスタジオに戻り、有働は「バーチャルって借り物の空間だと思っていたけど、実際に入ってみると、近さがリアルな世界と変わらなくて、外したときに現実世界にがっかりしちゃったんですよ」と感想を述べ、キズナアイは「わかります。私は人間になれないのですが、VRゲームをし終えたときにそういう風に感じます」と共感する。
続けて有働は「バーチャルだと可愛く作れるけど、でも、それってみんな作れちゃう。だからこそ中身が大事で、本当に歌が上手いとか、本当にいい人とか、本当に話したい人かという世界で、国籍や肌の色も関係なくなる。それにビックリしました」とコメントすると、キズナアイは「緊張とか自信がないっていうのが少ないんですよね。でもそれって、見た目が可愛いからなんですよね。人間ってコンプレックスを感じたり、見た目で緊張しちゃったりするので、(バーチャルになることで)生きる選択肢を増やしてもらえたらいいなと思います」と、見た目がバーチャルであるからこそ、自信を持って踏み出せたり、コンプレックスがなくなり、より内面を重視できるという利点について語った。
最後に、有働は「企業などでバーチャルYouTuberも起用していて、スキャンダルとかもないじゃないですか。これからは社会の中に入っていって、一緒にやっていく世界になるんでしょうね」と話しかけ、キズナアイも「もっと広がっていって、文化にできたらいいですね!」と応じたところで、コーナーが終了した。
なお、番組後半のお天気コーナー「くらし予報」では、キズナアイがお天気キャスターに挑戦。終盤では視聴者からの「今後はキズナアイみたいなバーチャルYouTuberがニュースを読んだりするのかな」というコメントに「生放送の圧力ってすごいなと思いました。尺も決まっていてそのなかで情報を伝えるのは難しいし、アナウンサーの方はすごいと思いました。だから、私がやっていいのかと思うけど、やってみたいです」と正直に話し、同番組でコメンテーターを務める落合陽一から「法人が近代の産物なら,Vチューバーの自然人らしさはコンピュータ時代や21世紀らしさの一つなのかもしれないな」というコメントが届くと、「賢そうなコメントー!」と、見事番組の“尺”に合わせて一言でまとめて、番組が終了した。
(文=向原康太)