リアルタイムで流れ星を観測 VRで夜の自然散歩も楽しめる「プラネタリア TOKYO」をレポート
プラネタリウム施設「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」が2018年12月18日、有楽町マリオンにオープンした。「TOHOシネマズ 日劇」跡にオープンした同施設は”宙(そら)と大切なことに出逢う”をコンセプトに、これまでにないスタイルで星空を楽しめるコンテンツを多数用意。VR体験やカフェスペースなども併設し、プラネタリウムだけでなくエンタテインメント空間として楽しめる施設となった。プラネタリウムを上映するドーム内はフィンガーフードやカクテルなどの飲食も可能。2019年、“アフター5”の新定番となるに相応しい充実の設備である。
同施設のドームは2つに分かれている。DOME1では演劇用のステージが用意されており、全天周映像と舞台の新感覚プラネタリウムを楽しむことができる。他にも、ピアノの生演奏と星空、星空を鑑賞しながらカクテルを楽しめる「Bar PRANETARIA」など今までのプラネタリウムを覆すプログラムが用意されている。
また、DOME1の入り口には”本当の流れ星に願いを届けるインタラクティブ・コンテンツ”としてリアルタイム流星観測システムを利用したコンテンツを設置。自身のスマートフォンから願い事と名前を打ち込むと、画面上にランタンを持った小さなキャラクターが現れ、流れ星を検知すると巨大スクリーンに一気にランタンを放出する演出がなされる。願いを叶えるという行為が可視化され、その場にいる人同士で共有できる楽しみがある同コンテンツは女性に人気のエリアであった。ちなみにこのコンテンツではスクリーン上に入力した名前と内容が表示されてしまうので、見られたくない人は注意して体験することを推奨する。
DOME2では天井のスクリーンでプラネタリウムを鑑賞できる。従来型のプラネタリウムでありながら、プレミアムシートの設置や最新音響システムの導入でさらに没入感の高いプログラムとなった。現在用意されているプログラムでは、ナレーターに夏帆、中村倫也をむかえ癒しの空間が広がる。
館内に設置されたVRアトラクション「VirtuaLink」では今話題のVRが体験できる。最大24人が同時に体験でき、VR内で他のユーザーと出会うことも。VRの中では夜の自然を散歩し、それぞれの場所に合わせた夜空を楽しむことができる。都会ではなかなか見えない星空を隅々まで体感できるコンテンツだ。
さらに注目したいのはカフェスペースである。今話題の写真映えが楽しめるフィンガーフードは、大人の女性から若年層、男性までも満足できるメニューが並ぶ。星空や宇宙がモチーフとなったメニューが揃えられ、銀河をイメージしたドーナツや天の川をイメージしたコットンキャンディなど美しいフードが特徴だ。カクテルからソフトドリンクまで幅広く用意されているので、子供と来ても楽しむことができる。併設されたギフトショップにはロマンチックな星をイメージしたアクセサリーや、アニバーサリーギフトにぴったりな鉱石の形の石鹸など大人でもわくわくする商品が並ぶ。立地上、女性客が増えそうなだけに、プラネタリウムに来たついでだけでなく、ショッピング目的での需要も高まりそうだ。
有楽町の新しいプレイスポットとして注目が予想される同施設。年明けからロマンティックに、デートスポットや夜の楽しみとして利用してみてはいかがだろうか。
(取材・文=Nana Numoto)